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通帳発行手数料を新設するみずほ銀行 新規開設口座は原則「通帳レス」に

 新型コロナウイルス感染症の感染拡大に伴う「新しい生活スタイル」に対応する、みずほ銀行の新サービス「みずほ e-口座」が2021年1月18日にスタートする。同時にみずほ銀行は、通帳発行・繰越ごとに1冊1100円の通帳発行手数料を新設する。

 楽天銀行、住信SBIネット銀行など、インターネット銀行は以前から「通帳レス」であり、通帳を使った手続きメニューはない。みずほ銀行も同等になると考えると分かりやすい。三菱UFJ銀行も「Eco通帳(インターネット通帳)」への切り替えを推進しており、都市銀行は、リアル支店のあるネット銀行だと認識を改めたほうがいいだろう。
 
従来と、通帳レスの「みずほ e-口座」がスタートの比較

「スタート!ネットで通帳!キャンペーン」で5万人に1000円プレゼント

 みずほ e-口座は、通帳を発行しない口座。代わりに、申込月の前々月から後の最大10年間分の取引明細をオンラインで確認できる「みずほダイレクト通帳」を提供する。みずほダイレクト通帳は、従来のオンラインバンキングサービス「みずほダイレクト」とは別に申し込みが必要で、1月17日から受け付ける。

 サービス開始とともに、21年1月15日までに普通預金口座を開設し、みずほダイレクト通帳に申し込んだ中から、抽選で5万人に1000円をプレゼントする「スタート!ネットで通帳!キャンペーン」を1月17日~3月31日に実施する。
 
抽選で5万人に1000円をJ-Coin Payまたは現金でプレゼント

 みずほ e-口座と紙の通帳は併用できず、e-口座に移行すると、通帳を使った手続きは利用不可になる。また、毎年1月末日を基準に1年間以上通帳の記帳がない個人(一部の商品は対象外)は、自動的にみずほ e-口座に移行する。「通帳レス」強化に向け、容赦のないルール設定だ。
 
1年間以上記帳がない通帳の取り扱いと、みずほe-口座切替後の注意事項

 なお、通帳発行手数料の新設後も、21年1月17日24時までに開設した口座と、通帳発行・繰越時70歳以上の場合は、通帳発行手数料はかからず、e-口座をやめる場合、再度無料で通帳を発行する(紛失時は有料)。そこで念のため、子ども名義の普通預金口座を開設しようと問い合わせたところ、現在、店頭での新規口座開設は完全予約制の支店が多く、最寄りのみずほ銀行の支店は「1月19日以降の予約しか取れない」という返答だった。駆け込みの新規口座開設は、もう間に合わない可能性が高い。
 
新設する通帳発行手数料の概要と、円定期預金の口座開設時期による通帳発行手数料の有無

 今後は分からないが、これまでは通帳発行有料化にあたり、各銀行とも既存口座は対象から除外しているので、今後も家計の管理のため、紙の通帳が必要だと判断するなら、発行手数料無料のうちに複数の銀行の口座を開設しておこう。(BCN・嵯峨野 芙美)