【記者のひとこと】VRオフィスで“密室”を回避

コラム

2020/12/21 10:00

 自動翻訳技術を手がけるロゼッタは今年、本社機能をVR空間に移転すると発表しました。現在は経営戦略部門とVR事業部門のメンバーがVRで打ち合わせなどを行っているということですが、来年には新宿オフィスの約100人がVR空間に参加するといいます。

 同社の五石順一社長によると、VRでのコミュニケーションはWeb会議と違い、話者との向きや距離も再生音に反映されるので、複数の発言が重なったときも聞き取りやすいといいます。また、同社では音声認識技術を活用し、VR空間上での会話を自動的に議事録化する仕組みを導入。意思決定の経過や、個々人のノウハウを共有しやすくしています。

 五石社長は、限られた人が参加するWeb会議では“密室”での意思決定に陥りやすく、組織の内部に無用な軋轢を増やすと指摘。空間を共有できるVRは、社内の意思疎通の透明性を高める効果があると強調しています。VRの活用で、オフィスの物理的な“密”を避ける効果があるだけでなく、“密室”のコミュニケーションを排除する。ここに同社の狙いがあるようです。(日高 彰)

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