【記者のひとこと】DaaSの成長はソフトウェアにあり

コラム

2020/06/05 10:00

 ソフトウェアの領域で、一般的になったサブスクリプションモデル。ユーザーの利用状況に応じて継続して料金を徴収するため、安定した収入源を確保するのに最適な課金体系だといえます。一方で、最近ではPCなどのデバイスにおいてもサブスクリプションで提供する(Device as a Service:DaaS)動きが出てきています。

 きっかけの一つは今年1月にあったWindows 7のEoSです。今後、OSのバージョンアップによる買い替え需要の獲得が難しくなった以上、新たに安定してPCを利用してもらうためのスキームが必要になっているのだといいます。

 そんな中で、実際に動き出した1社が菱洋エレクトロ。最新のPCの貸し出しサービスに加えて、独自で開発したツールとセットのプランを打ち出すことで、他のリース事業者と差別化を図ります。

 同社のソリューション事業本部ソリューション第6ビジネスユニットプロダクトセールス第1グループの中村亮一・グループリーダーは、「半導体商社でありITベンダーでもある菱洋エレクトロは、ソフトとハードの両面でノウハウを持っている」と強調します。リース事業者では対応できないソフト面でのサービスを充実させることで、ハードのビジネスを成長させていく方針です。(銭君毅)

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