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大丸有地区でキャッシュレス化を加速、MRIの東京ユアコイン実証実験

時事ネタ

2020/01/14 16:00

 三菱総合研究所(MRI)は、新設された地域DX事業部による東京都が実施するキャッシュレス推進に関するモデル事業「東京ユアコイン(オフィス型)」の実証実験を千代田区大手町・丸の内・有楽町地区(大丸有地区)で開始した。実証期間は1月9日~2月28日。

実証実験サイト

 実証実験では、大丸有地区に事業所を持つ企業から協力企業を募集して、各企業のオフピーク通勤、テレワークなどの普及施策とも連動し、同地区内の一部のセブン-イレブン、ファミリーマート、ローソン、スターバックス、コスメティクスアンドメディカル(山田薬品)といった大手チェーンストア、三菱地所グループが運営するカフェ、バスあいのりマルシェなどで、マイバッグ・ノーレジ袋やマイタンブラー利用を推進する。

 付与されたポイントを利用する環境として、同地区内に出店するキッチンカー、三菱地所グループが運営するカフェ、バスあいのりマルシェなど、これまでキャッシュレス決済手段の導入が進んでいない店舗でも、「東京ユアコイン(オフィス型)」での決済を可能にするほか、「nanacoポイント」「Pontaポイント」「Tポイント」といった他のポイントとの交換や、同地区でのSDGs活動を支援するための基金「エコ結び」への寄付にも対応している。

 実証実験の付与ポイントは2500万ポイント(1ポイント1円相当)。付与ポイントが上限に達した場合は、その時点で終了する。参加にあたっては、スマートフォン向けの実証用アプリ「東京ユアコイン(オフィス型)」をダウンロードして、アカウント登録を行う。

 三菱総合研究所の地域DX事業部は、1月1日付で新設のデジタル地域通貨やMaaSに関連する社会システム構築・拡大に向けて、専門人材を集約した事業部で、今回の実証実験を含む本格実用化のさまざまな実証事件を行うとともに、MaaSと密に相互連携したサービスも模索していく。将来的には、多くの地域で経済発展と社会的課題の解決を両立するサービスの提供を目指す。