【記者のひとこと】5G時代で存在感を取り戻せるか

コラム

2019/12/05 10:00

 今年もあと1カ月足らず。来年2020年はいよいよ5G(第5世代移動通信)サービスが始まる年です。4G時代を振り返ると、スマホと米GAFA/中BATを生み出し、サイバー空間の存在感が一段と大きくなりました。残念ながら日本企業の存在感はイマイチだった印象です。

 では、5G時代はどうなるでしょうか。スマホ・GAFA/BATは、サイバーが主戦場というイメージでしたが、5GはIoTやCASE、遠隔医療・介護といった「リアルとサイバーの融合」――、国の政策「ソサエティ5.0」で掲げるスマート社会に関連したビジネスが本格的に立ち上がる年となる可能性があります。

 日本の産業構造は、さまざまな業種・業態のリアル領域の方が重みがあるといわれています。リアルとサイバーの融合によって強みが生かせるとすれば、5G時代は日本企業の存在感が再び増すことを期待したいものです。(安藤章司)

【関連記事はこちら】
スマート治療室への5G接続実験、ベテラン医による遠隔手術支援が可能に
<主要SIerの上期決算>良好な受注環境が続く 国内外のM&A、DXで先行投資も活発化
5Gで工場内と工場間・企業間を連携、三菱電機とNECが共同検証を開始
1800号記念総力特集“レガシー”の逆襲なるか? コモディティビジネスの向こう側 4業界のポスト2020
ITを活用してサラブレッドの育成支援、5G×ドローンでトレーニングの遠隔観察
自動運転タクシーの実用化に向けKDDIら5社が協業、20年夏に都内で実証実験