画像認識技術による商品棚のデジタル化事業を手掛けるTraxが、日本に本格参入すると発表した。11日には「Trax Innovation Day」を開催し、同社のサービスや導入事例を紹介した。

店舗スタッフがスマートフォンで撮影した画像を分析して最適な売り場づくりをサポートする

 イベントで登壇した、Traxのナダブ・イタック APACマネージング・ディレクターは、「日本の小売市場は、少子高齢化や労働力の縮小などの課題に直面しており、効率的な成果の出る売り場管理方法が求められている。当社は、店舗で各商品がどのように陳列され、補充され、売れているのかをリアルタイムにデータ化することができる。データを基に売り場を最適化することで、よりスマートな販売戦略を実現する」と語った。

 同社が展開しているのは、日用品や飲料製品など、店舗の商品棚を撮影した画像を分析し、デジタル化するサービス。デジタル化したデータから、どのような製品をどのように並べることが効果的なのかを解析し、フィードバックすることで、売上増につなげることができるとしている。さらにメーカーが、自社の商品が適切に販売されているかを確認するための手段にもなる。

 商品棚の写真は、店舗スタッフのスマートフォンで撮影することができる。撮影した写真は高度な画像解像システムで処理してデータ化。分析し、在庫切れの通知や最適な売り場をづくりをサポートする。マニュアルで作業していた商品棚の監査も、オンラインで済ますことができるようになる。

 例えばチェーン店などでは、本部が推奨する陳列方法を踏襲しているのか、新しい商品をどのように陳列すればいいのかなどを手軽に共有することができる。また、店舗の売り上げが急変した際には、原因と対策を導きやすくなるという。

 メーカーが導入する場合は、店舗を巡回するスタッフが写真を撮影するだけで、棚に占める自社商品の割合などをデータ化することができる。(BCN・南雲亮平)