ジャストシステムの「人工知能(AI)&ロボット月次定点調査」から、「AI」や「ロボット」に置き換わって欲しい職業が浮かび上がった。

 公務員と芸能関係の2つの職業分類について質問したところ、仕事の全部・一部を合わせ、最も「置き換わって欲しい」と思われていたのは「市役所職員」で、実に62.2%に上った。窓口などを訪れた際に、ほとんどが自動化できるのではないかという印象が強いからだろう。「アナウンサー・ナレーター」も60.6%と多かった。実際にコンピュータがナレーションを担当する番組もあることも影響しているようだ。
 

 一方、最も「置き換わってほしくない」と思われているのが「歌舞伎役者」で、69.2%とほぼ7割を占めた。伝統芸能を守るのは、AIやロボットではなく人間だという考えだろう。また、「芸能人・タレント」も58.2%と高かった。拮抗していたのが警察官。ほぼ同数で意見が分かれた。危険な仕事はロボットに任せるほうが合理的である一方、取り締まられる側からみれば、人間が望ましいと考えられているようだ。
 

「CEATEC 2017」に出展されていた、日立が提唱する「Humanizing Public Safety」
を実現する巡回ロボット。コミュニケーションを通じて住民を見守る

 

AIプロジェクト「ロボットは東大に入れるか」の一環としてデンソーが開発した「東ロボ手くん」。
AIが導き出した答えに基づいて解答を書き込む部分を担当する

 自動化されればコストダウン競争が始まる。どうしてもヒトが携わらなければならず代替のきかないサービスや商品は大きな付加価値を生み出す。そんな構造がここにもあるようだ。(BCN チーフエグゼクティブアナリスト 道越一郎)
 


※『BCN RETAIL REVIEW』2017年11月号から転載