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<特集・コンシューマPC売り場の声>エディオン・横井達也マネージャー

 昨年のWindows PCメーカー座談会に続く第2弾として、BCNは、インテル、日本マイクロソフトを含む、PC関連企業11社が参加した「コンシューマPC業界座談会 2017」を開催。PC売り場の現場の声として、エディオン、ビックカメラ、ヨドバシカメラの家電量販店3社のバイヤーからもコメントを寄せてもらった。

■PCの販売現場から
 2台・3台目の新市場をつくるには?


エディオン
横井達也 商品統括部
情報家電商品部マネージャー
 

◇「家族に1台」の発想を壊して2台、3台目の新市場をつくる

 プログラミング教育で、具体的に提案するときに気をつけなくてはいけないのが、従来型のPCをそのままあてはめてはいけない点だ。PCの平均販売価格は10万円前後。確かに4~5万円から、高額機種だと15万円を超えるものまであるが、一般的な家庭では親が子どもに、15万円を超えるPCを買い与えることはあまりないだろう。

 ただ、15万円を超えるPCは「1世帯に1台」と決めつけるのではなく、エアコンのように2台目、3台目を子どもの部屋にも置くという提案ができないものだろうか。ニーズにあった商品はわれわれだけではつくれないので、メーカーの協力が必要だ。

 PCはパーソナルコンピュータなのだから、家族で1台ではなく、お子様にもどんどんと使っていただきたい。スマホと同じで、いろいろな心配事が増えるから、それに対するセキュリティ面での安心感を訴求していきたい。メーカーは単価ダウンを恐れるかもしれないが、子ども向けというコンセプトとメッセージ性を尖らせれば、大人だけではない新しいPC市場を創造することができるだろう。あれもこれもできるPCではなく、例えばドライブを除いたり、機能を絞り込んだPCがあってもいい。
 
※『BCN RETAIL REVIEW』2017年10月号から転載