加齢とともに機能が低下するといわれる聴力。高齢化社会の進行とともに「音の聴こえ方」に悩みをもつ人は増えている。聴力は視力と異なり、低下した機能を回復させるのは難しい。最もよく知られている対策は補聴器を使って失われた聴力を補う方法だが、「大きくて目立つ」「自然に聞こえない」などのイメージから、装着を躊躇する人も多いようだ。

 しかし、最近の補聴器はテクノロジーの力で驚くべき進化を遂げている。今回は、補聴器分野を世界的にリードする、オーティコン補聴器の日本法人プレジデント 木下聡氏に「全方位の音を自然に耳に届ける」という革新的な補聴器「Oticon Opn(オーティコン オープン)」について、話を聞いた。
 
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オーティコン補聴器の木下聡プレジデント
 

日本は補聴器後進国、難聴の放置は認知症リスクを高める危険も

 オーティコン補聴器の調査によると、難聴と思われる症状をもつ人は国内に約1300万人いるが、補聴器を装着しているのはそのうちの約13~14%程度だという。補聴器の購入には、事前に病院で検査を受ける必要があるが、聞こえに悩みを抱える人の半数は病院に行かず、病院に行っても医師から補聴器を薦められるのはさらにその半数といわれている。普及率の低さは、ユーザーを取り巻く社会環境にも課題があるようだ。

 木下プレジデントは「難聴は放置すると認知症リスクが高まるという研究結果もある」と警鐘を鳴らす。難聴の人はコミュニケーションを避けるようになりがちで、社会との関わりを失うと、脳の認知能力が低下するからだ。また、「補聴器に対して後ろめたい感情をもつ人は多い」とメンタル面での障壁も指摘する。
 
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難聴を放置することの危険性を語る木下聡プレジデント

 一昔前の補聴器は、サイズが大きく、見た目もいかにも医療機器という装いのものが大半だった。また、騒がしい環境下での言葉の聞き取りをよくするには特定の方向からの集音に絞り込む必要があったため、周囲の会話が自然に聞こえず、期待する健聴時の聴こえ方と落差があった。こうした認識が補聴器に対してネガティブなイメージをもつ原因になっているようだ。

 だが、「現在の補聴器を“医療機器”は医療機器ではあるが、それ以上に“デジタル機器”」と木下プレジデントは最新事情を説明する。16年夏に発売した「Opn(オープン)」にも「後ろ向きではなく、前向きな理由から補聴器を手に取ってほしい」という「ピープル・ファースト=聞こえに悩む人々を第一に考える」を企業理念とするオーティコンらしい思いが込められている。

補聴器のイメージが一変? 自然に聞こえるから「脳にやさしい」

 「Opn」の最大の特徴は、全方位の音を自然に耳に届ける「オープンサウンドナビゲーター」と「音空間認知機能LX」という二つの機能だ。一般的な補聴器は、聞き取りが難しいとされる騒がしい場所では一方向の音に絞って集音するが、「Opn」はベロックスプラットフォームという超高性能の小型チップを搭載したことで、周囲360度の音環境を毎秒100回以上もスキャン、音声と背景音を正しく区分し、それぞれの音の特徴を捉えて、最適化する。また、音の「方向」と「距離」を正確に特定することで、あらゆる環境でより自然な音の聴こえ方を実現する。
 
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全方位の音を自然に耳に届ける「Oticon Opn」

 この画期的機能の恩恵はただ単に「聞こえる音のエリアが広がる」ということに留まらない。「オーティコンでは脳から聴こえ方を考える『ブレインヒアリング』という考えにもとづき、補聴器を開発している。『Opn』は脳に負担をかけないことで、個人差はあるものの、同社「Alta2 Pro」と比較して、脳の疲れやすさを20%軽減、会話の記憶力を20%、会話の理解力を30%向上させることができる」(木下プレジデント)

 例えば、複数人で食事をするときや人ごみを歩くとき、従来の補聴器だと急に思わぬ方向から音が飛び込んできて戸惑ってしまうことがある。音がどこから発生したのか、何の音なのか判断する必要があり、脳に負担をかけるからだ。「Oticon Opn」は、より自然な音を耳に届けるので、疲労感や聞くことに使う労力が軽減され、脳にもやさしい。
 
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 装着していることを忘れるほど小型軽量であることも、従来の補聴器のイメージを覆すのに貢献している。「Opn」の耳かけ型は、耳の内部にスピーカーが隠れる。そのため、見た目には装着していることは分かりづらい。カラーバリエーションも豊富で、性別や世代を問わず、自分にぴったりの補聴器を見つけることができる。
 
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「Opn」の豊富なカラーバリエーション

 さらに驚異的なのが、世界で初めて補聴器としてインターネット接続に対応していることだ。iPhoneと接続して、通話や音楽、動画を快適に楽しめるという初歩的な連携は朝飯前。さまざまなWebサービスを相互連携するクラウドサービス「IFTTT(イフト)」に対応し、家中の機器と連携することも可能だ。補聴器の電池残量が少なくなると家族にお知らせメールが届いたり、起床時に「Opn」の電源を入れることで、照明が点灯し、コーヒーメーカーを起動したりといったSFのような利便性が手に入る。木下プレジデントが語った“補聴器はデジタル機器”という言葉は、けして大げさではないのだ。

「Opn」を2週間無料試聴できるキャンペーン実施中!

 ところで、7月の第4日曜日は何の日かご存知だろうか?――正解は「親子の日」。2003年に写真家のブルース・オズボーン氏が提唱した公式記念日で、親子の絆を深める日になればという願いが込められている。

 実はオーティコン補聴器はこの親子の日を2011年から協賛している。木下プレジデントはその理由を「音が聞こえないということは、本人だけでなく一緒に暮らす家族にとっても問題。家族のつながりを補聴器がつなぐことで、親子の関係性をよりよいものにしたいという思いがリンクした」と語る。
 
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「親子の日」を協賛する理由を語る木下プレジデント

 17年の親子の日は、7月23日。オーティコン補聴器は、その日に向けて聞こえ方に悩む親子を対象にしたキャンペーンを実施している。目玉は先進技術を凝縮した次世代補聴器「Opn」の2週間無料試聴だ。
 
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 「補聴器を使ったことがない」「現在使用している補聴器に不満がある」「この記事で興味をもった」という人は、ぜひこの機会に体験してほしい。キャンペーン期間は4月24日~6月15日。