<接客スキルを上げるまめ知識>USB Type-Cを薦めるポイント

売るヒント

2016/12/26 18:00

 USB Type-C対応の商品が続々と増えている。USB Type-Cの規格を理解し、商品を選ぶ際のお薦めポイントをしっかりとおさえて、単価アップに結びつく提案に力を注ぎたい。

■USB Type-Cとは

USBの次世代規格「USB 3.1」で制定された新しいコネクタ規格。従来のUSBコネクタはホスト側がAコネクタ、デバイス側がBコネクタに接続するルールがあったが、Type-Cコネクタではホスト側もデバイス側も同じType-Cコネクタを使用できる。最新企画USB 3.1 Gen2に対応可能で、高速データ転送が行える。Type-CはPCやスマホ、AV機器やAC電源などへの採用が今後増加すると見込まれている。
●ポイント1 表裏がない

 上下左右対称なデザインを採用し、Lightningケーブルと同様に表裏がないので、どちらの向きでも挿し込むことができる。ビジネスパーソンのように機器を頻繁に接続/取り外す人や、機器の接続に自信のない人に、接続の簡単さをアピールしたい。

▼東芝 「dynabook V」シリーズ

2in1コンバーチブルPC。最大40Gbpsの高速データ転送が可能なType-Cを搭載し、コネクタ一つで、電源供給とディスプレイ出力ができる。

 


●ポイント2 高速転送

 最新規格 USB 3.1 Gen 2 に対応すると、転送速度は最大10Gbpsと高速になる。大容量の写真や動画、音楽ファイルをやり取りする人に、データ移動の待ち時間が短くなることをアピールしたい。

▼ロジテック LHD-PBMU3MSV

 TypeCに対応する変換アダプタ付属のポータブルHDD。アダプタを取り外せば、従来のTypeAに対応するので、従来型のUSBポートにも接続できる。

 

 
●ポイント3 電源供給

 最大100Wの給電が可能で、小さなUSB機器だけではなく、ノートPCも十分充電できる。オフィスでノートPCとセカンドディスプレイを接続してマルチディスプレイ環境を構築する人は、Type-C対応ディスプレイとPCに変えることで、ケーブル一本で映像出力もPCの充電もできる。

▼フィリップス 258B6QUEB/11

 USB Type-C対応の25型液晶ディスプレイ。PCとType-Cケーブルで接続することで、映像・音声の出力、電源の供給、USB3.0×3のハブ機能、有線LANがディスプレイから使用できる。

 


●ポイント4 映像転送

 DisplayPortやHDMI同様に映像・転送の出力ができる。またスマートフォンの冬春モデルはType-C対応モデルが急激に増えた。スマホとディスプレイをType-Cで接続して、大画面で鮮明な映像が楽しめる。

▼ソニーモバイルコミュニケーションズ Xperia XZ

 約5.2インチフルHDディスプレイを搭載。Xperiaシリーズでは初となるUSB 2.0Type-Cを備える。バッテリの劣化を抑える「いたわり充電」機能を搭載する。