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<ヨドバシAkibaの担当者に聞く>フラッグシップモデルを売るための秘訣は?

売るヒント

2016/11/28 14:00

 年末商戦の時期がやってきた。ボーナスで白物家電の買い替えを検討している消費者も多いだろう。上位機種を購入してもらうためには、接客がより重要。各カテゴリのフラッグシップモデルを薦める際に気をつけたいポイントについて、東京・秋葉原の「ヨドバシカメラ マルチメディアAkiba」の担当者に聞いた。(BCN・廣瀬 秀平)


左から、コンシェルジェ第2チーム 今成圭佑担当(冷蔵庫、エアコン、洗濯機)、同 内田邦智担当(オーブンレンジ)、理美容専門チーム プロダクトスペシャリスト 関東嗣朗グループリーダー(電気シェーバー)
 

カテゴリ別のポイントを紹介

【冷蔵庫】

忙しい共働き世帯に狙いを

<ポイント>
1.まとめ買いや時短が実現できる
2.鮮度を保ったまま長期間、保存できる
3.部屋になじむ高いインテリア性
 

冷蔵庫の売り場

 ターゲットにしたいのは忙しい共働き世帯。鮮度を保ったまま長期間、冷蔵・冷凍保存できる機能を説明しながら、「まとめ買い」や「時短」をテーマに接客すれば、消費者の購入意欲を刺激しやすい。部屋のなかに馴染みやすいデザイン性の高さも特徴だ。

【エアコン】

電気代の節約がアピール点

<ポイント>
1.高い省エネ性で電気代を節約できる
2.ハイパワーで部屋全体に送風できる
3.精度の高いセンサで指先まで感知
 

エアコンの売り場

 高い省エネ性能で電気代が節約できることを分かりやすく説明すれば、消費者の心に響きやすい。部屋全体に風を行き渡らせるハイパワーの送風性能と、指先の温度まで見極めるセンサ精度の高さで、家族全員を快適にできることも紹介したい。

【ドラム式洗濯機】

乾燥機能で消費者の納得を

<ポイント>
1.少ない水で洗濯ができる
2.独自の洗浄機能で汚れ落ちがいい
3.乾燥機能でシワや傷みを抑制
 

洗濯機の売り場

 汚れがよく落ちる洗浄機能や、節水性能の高さはもちろんで、接客時に意外と使いやすいのが乾燥機能だ。シワや生地の傷みを抑制しながら乾かせることをしっかり示せば、洗濯機の乾燥機能に懐疑的な消費者の納得も得ることはできるはずだ。

【オーブンレンジ】

1台で食卓を豪華にできる

<ポイント>
1.豊富な機能で料理の幅が広がる
2.ムラのない加熱で時短が実現できる
3.タッチパネルで簡単に操作できる
 

オーブンレンジの売り場

 調理可能なレシピが豊富なので、まずは「もう一品」を簡単に増やせることを紹介して消費者の興味を引き寄せたい。ムラのない加熱で時短が実現できるほか、タッチパネルで選ぶだけの簡単操作も付け加えれば、購入への迷いは消せるだろう。

【電気シェーバー】

剃り上がりの違いを訴求

<ポイント>
1.どんな髭質でもしっかり剃れる
2.肌への負担が少ない
3.ステップアップを狙いやすい
 

シェーバーの売り場

 刃の枚数や部品の厚みが下位モデルと異なるので、髭のクセに関係なく、しっかり剃れることを強調しよう。T字カミソリに比べて肌の負担が少ないのも特徴だ。剃り心地を体感してもらえば、フラッグシップモデルへのステップアップも期待できる。
 
※『BCN RETAIL REVIEW』2016年12月号から転載