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4Kディスプレイの月次シェア1位はフィリップス! 4Kの魅力をBCN編集部員が語る

時事ネタ

2015/06/26 19:19

 フルHDの約4倍高精細な、4K対応のデジタル機器が増えている。真っ先に思いつくのが、4K対応の液晶テレビだろう。50型以上の大型液晶テレビのうち、4K対応モデルが占める販売台数の割合は、2015年5月で47.2%に達した。AV機器だけではなく、PC周辺機器市場でも4K化が進み、4K対応液晶ディスプレイのラインアップも着々と増えている。家電量販店の実売データを集計する「BCNランキング」の5月データを見たところ、4Kディスプレイ市場でメーカーシェア1位を取ったのがフィリップスだった。

 4Kディスプレイの5月のメーカーシェアランキングは、フィリップスが販売台数シェア34.2%で1位。2位がデルで15.5%、3位はASUSで10.4%だった。フィリップスの4Kディスプレイは好調だ。このシェアを支えているのが、業界最大の4Kディスプレイ、40インチの「BDM4065UC/11」だ。40インチと大画面ながら実勢価格が8万9800円前後という驚きの低価格を実現した一台だ。


 「BDM4065UC/11」は、従来のPC用ディスプレイとしての用途に加え、さまざまな用途を想定している。例えば、BDレコーダーを接続してパーソナルルームで4Kテレビのように利用したり、4Kのパーソナル動画や写真用のモニタとして活用したりすることができる。

40インチの4K液晶ディスプレイ「BDM4065UC/11」

 「ウルトラクリア 4K UHD」のテクノロジーを採用し、画面の隅々にまで広がる高精細な4K映像が楽しめる。液晶パネルの駆動方式は、PC用ディスプレイに多く見られるTN型よりもさらにクオリティーの高いVA型を採用した。反射防止タイプのノングレアパネルなので目に優しく、ワイドアングル表示による視認性も高い。

 さらに「BDM4065UC/11」はMHLに対応しており、同じ機能をサポートするスマートフォンやタブレット端末に保存した動画や写真を40インチの大画面で臨場感いっぱいに楽しめる。また、ディスプレイ本体には7W×2チャンネルのスピーカーも内蔵されており、動画と音声が同時に再生できる。MHLで接続中はモバイル端末側に給電できるため、電子書籍もバッテリー残量を気にせずゆったりと読めそうだ。

 映像入力端子は、HDMIとDisplayPort、D-subと3種類・5系統を装備している。4Kの高精細な映像表示を活かして、それぞれ異なる四つの映像ソースを4分割された一つのディスプレイに同時に表示する「MultiView」機能は便利だ。画面サイズが40インチと大きいので、分割した画面の一つひとつも視認性が高くなる。

BCN編集部で4Kディスプレイ座談会



 「4K」「40インチ」となかなかハイスペックな「BDM4065UC/11」。この「BDM4065UC/11」を囲んで、BCN編集部のスタッフが利用シーンやその表示映像の美しさなどについて好き勝手に語り合った。参加メンバーはゲームが大好きな若手の大蔵、カメラ女子の山下、まとめ役兼アナリストの道越の3人だ。

「BDM4065UC/11」を囲む編集部スタッフ

道越(以下 道) 4Kの市場は徐々に拡大している。5月の液晶テレビ全体では販売台数の11.1%を占めている。液晶ディスプレイはまだまだこれからだが、2.4%が4Kモデルだ。撮る方でも4K画質で撮影できるビデオカメラやスマートフォンが増え、日常的に4Kの映像を見たり撮ったりする環境が整ってきた。ディスプレイはテレビと違い、チューナーがなく超解像のための回路も非搭載なので、そのぶん価格が手ごろ。4Kの美しい映像を手っ取り早く楽しみたいなら4Kディスプレイがオススメだ。

4Kテレビを買うより価格が手ごろ、と話す道越アナリスト

山下(以下 山) 少しずつ4K対応のコンテンツが出てきているとはいえ、有料放送の契約が必要だったり、インターネットの契約が必要だったりと、実際に楽しむのは意外に大変。その点、写真なら手持ちのデジタルカメラで撮った写真のほとんどが4K以上の解像度があります。具体的にはカメラの有効画素数がおよそ830万画素以上あればいいので、誰でも楽しめます。

手持ちのデジタルカメラで4Kコンテンツがつくれると話す山下編集部員

 デジタルカメラだけでなく、ビデオカメラでも4K対応モデルが増えている。最近売れているアクションカムの「GoPro HERO 4」は4Kに対応しているので、手軽に4K動画を撮影できる。

 「BDM4065UC/11」で写真を見ると、ディテールが本当に鮮明に見えます。この教会の装飾の一つひとつとか、木の葉の一枚いちまいとか。ただ、アラもわかりますね。カメラのモニタで見たらよく見えた写真が「BDM4065UC/11」の大画面で見たらピントがちゃんと合っていない、なんとことも。

写真のディテールが鮮明に見える

 カメラのモニタやノートPCでは気がつかないことがわかるんだよ。だから写真の編集にもうってつけ。撮影した画像をシビアにチェックできる「BDM4065UC/11」を使えば、写真の腕も上がるかもしれないね。

 40インチは本当に大きいですね。机の上よりもリビングに置いた方がいいかも。BDレコーダーを繋いだり、ゲーム機を繋いだり、テレビの代わりになりそう。

大蔵(以下 大) ゲーム用もオススメですよ! 最近のPCゲームはステイタスや地図など、いろいろなウインドウが一つの画面に表示されるので、画面が大きいと文字の視認性が上がります。小さな画面で見ると、どこに何があるのかわからなくなることがよくあります。

ゲーム用もオススメと絶賛する大蔵編集部員

 4Kディスプレイは応答速度が遅くてマウスをクリックした後の反応が遅い、なんてことを言われていたけど、「BDM4065UC/11」はゲームモードやコンテンツに合わせて自動的に応答速度を向上させる独自のオーバードライブ機能「SmartResponse」を搭載しています。通常8.5msの中間応答速度がゲームプレイ時は3msまでアップ。4Kディスプレイでここまで速い「BDM4065UC/11」なら、十分ゲームに向いているといえるでしょう!

 RPG(ロール・プレイング・ゲーム)の景色がきれいに見えそうですね。いま話題の『ファイナルファンタジーVII』のリメイク版が発売したら「BDM4065UC/11」でプレイしてみたい。

 RPGなら主人公がくっきり見えるのも特徴です。解像度が低いと主人公がわからなくて画面をアップにしてしまうが、4Kの高解像度だと街中にいる主人公のディテールがよくわかる。キャラクターも街全体もわかるので、行動しやすいですよ。

 細かい部分が見える、という点ではビジネス用途もアリ。Excelを広く使えるので膨大な情報を一つの画面に表示できる。また「BDM4065UC/11」は画面を4分割できるので、株やFXをやっている人にも、効率的に情報を手に入れやすいのでオススメだね。

4Kディスプレイって今後どうなる?



 ゲームで言えば、4K対応のPCゲームはまだ一部だけ。でもこれからはPCゲームだけではなく、PlayStationやXboxなどの家庭用ゲーム機も4Kに対応していくと思います。これらを繋いで楽しむ使い方はテレビよりもディスプレイの方が速く普及するんじゃないかな、と思います。

 デジカメの写真でだけではなく、いまはスマホでも4Kの動画が撮れる時代。撮るだけではなく、表示して4Kの感動を体感してもらいたいですね。

 4K動画も当たり前に撮れるようになってきているから、自分でコンテンツをつくるのも面白いよね。手っ取り早く4Kを楽しむなら、価格が手ごろなディスプレイの方が適しているかも。ゆくゆくは4Kテレビを買うとしても、それまではテレビみたいに使って、その後は広い作業領域でExcelを使うなどのPCならではの使い方をすればいい。将来的に長く使えるので期待感が大きい。

 まだまだ高嶺の花、と思いがちな4Kディスプレイだが、4Kコンテンツを楽しめる環境は整いつつある。「BDM4065UC/11」は40インチと大画面で、迫力ある映像を高精細で楽しみつつ、ビジネス用途としても活躍してくれるに違いない。

*「BCNランキング」は、全国の主要家電量販店・ネットショップからパソコン本体、デジタル家電などの実売データを毎日収集・集計している実売データベースで、日本の店頭市場の約4割をカバーしています。