インターネットやナビソフトをはじめ、携帯電話や携帯ゲーム機からも手軽に地図を見られるようになった昨今。誰しも暇つぶしに地図を眺めたり、バーチャル地球儀ソフト「Google Earth」をぐりぐり動かして遊んだ経験があるのでは? そんな人にオススメなのが、ちょっと風変わりな地図ソフトゲーム「ニッポンのあそこで」だ。東京タワーを釣ったり、オリジナルマップを作ったり……。地図をとことん遊びつくそう。

●「ニッポンのあそこで」ってどんなゲーム? その魅力に迫る!

 PSP用ゲームソフト「ニッポンのあそこで」は、日本初の地図・エンタテインメントゲーム。収録する地図は、国土地理院発行の2万5000分の1地図に準拠し、日本全国を3D化したもの。この地図はおもに研究や調査に使用される「ArcGIS」というソフトを用いて作られており、山などの起伏もかなりリアルに再現している。また、観覧車などの施設や飛行機や車も、ちゃんと動きがあって、地図上は非常に賑やか。

 しかし、スタート時点では地図は完成していない。東京タワーやディズニーランドなどの有名施設が表示されていないのだ。そのため、プレーヤーは、日本各地を調査しながら有名施設を地図上に登場させて、地図を完成させなければならない。

 それでは地図作成の大事な相棒、「ナビッチュ」を紹介しよう。ナビッチュは「チュ星」からやってきたネズミのような姿の宇宙人。宇宙旅行代理店「コズミック・チューリスト」惑星調査部の新人で、日本の調査を担当している。プレーヤーは、このナビッチュと共にUFOに乗って日本全国を調査する、という設定だ。

 砂ネズミがモデルなのか、ナビッチュは砂が大好きなようだ。UFOのコックピット内にある砂場で砂浴びをするナビッチュが観察できる。そのほか、延々と独り言を言ったり、チーズを食べたり、新聞を読んで日本について勉強している姿も見られる。独り言の中には「働くことは美しいことっチュ。でも、チュは思う…働きすぎの働きすぎは、よくなーい!」など、現代日本人に対するエールもある。時間を忘れてナビッチュのセリフに見入ってしまいそうになるが、ゲームにハマリ過ぎるとナビッチュ語が伝染するので要注意っチュ。



●高層ビルから遊園地、はては古墳まで……釣って釣って釣りまくれ!!

 地図上に施設を登場させるには「釣り(チュリ)」に成功しなくてはならない。「ニッポンのあそこで」の世界では、なんと魚が建物や名産品を飲み込んでおり、この魚を釣り上げ、建物などを吐き出させないと地図に登録できない。

 「チュリ」はミッション形式で、「本場のお笑いを調査せよ」「絶叫マシンを調査せよ」などのミッションがナビッチュに課せられる。ミッションが与えられると、ターゲットとなる魚がいる場所まで、UFOで一気に移動する。

 地図上にたくさんの魚影が見えるが、ターゲットの魚は画面左下に表示されるレーダーで赤く表示される。魚に近づき、ボタンを押すと宇宙船が釣りの「浮き」のような状態に。魚が引っかかり、宇宙船が沈みこんだ時、タイミングよくボタンを押すと、ルーレットが回り始める。見事「青」で止めれば魚がダメージを受けて弱り、釣り上げられる。





 魚を釣り上げると、魚が飲み込んだ施設や名産品が登場。その際には、ナビッチュが施設や名産品に関する豆知識を披露してくれる。施設を登場させていくほど、地図上は施設でどんどん埋まり、UFOのコックピットは名産品で飾られていく。名産品の中には動き回るものもあり、非常に賑やかだ。

 魚の大きさは稚魚から大物までさまざま。サイズに比例して、知名度の高い施設や郷土品が登場する。地図上にはミッションの対象とならない知名度の低い稚魚もうようよしている。しかし、稚魚の中には、地元民も知らないようなレアスポットを飲み込んでいることもあるので、あなどれない。

 単調な作業になりがちな「チュリ」だが、釣るたびにナビッチュがプレーヤーの鮮やかな「チュリっぷり」を誉めそやしてくれるので、そんなに苦にはならない。しかも、一定回数ごとに与えられる昇進ミッションをクリアすると、ナビッチュは試験期間・ヒラ社員からソレナリ・ヒラ社員、マダマダ係長…と昇進していく。そして昇進の度に、丁寧なお礼のお手紙と記念写真をプレーヤーに送ってくれる。頑張ってチュりまくって、ナビッチュの昇進を応援しよう!

 また、コレクションできるのは、施設や名産品だけではない。ミッションの解決やルーレットで手に入るお金で買い物することで、ナビッチュの「ご当地ウェア」も手に入る。さくらんぼやなまはげ、桃太郎などご当地ならではのコスチュームが取り揃えられている。


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●外に出かけてオリジナルマップを作ろう! 合羽橋道具街を探検してみた

 家の中でも充分に地図を堪能できる「ニッポンのあそこで」だが、釣るだけでなく、外で実際に見かけた店や施設などのスポットを自分で登録することも可能だ。カメラで撮影した写真も貼り付けることができ、自分だけのオリジナルマップが作成できる。

 さらに、屋内や地下街のようにGPSが受信できない場所でも現在位置がわかる新技術「Place Engine」が搭載されているので、いちいち住所を確認しなくても外で見かけたものをすぐ地図に登録することもできる。

 それではPSPを外に持ち出して、オリジナルマップを作成してみよう。今回、地図作りの場所に選んだのは東京の「合羽橋道具街」。食器や料理道具などの店が立ち並ぶ合羽橋道具街を散策し、おもしろ地図を作成してみた。

 合羽橋道具街に着くと、ニイミ洋食器店のダンディな巨大コックが出迎えてくれた。PSP用のカメラ「ちょっとショット」で撮影し、PSPに写真を取り込む。その後、食品サンプルの店「東京美研」、黄金のかっぱ像「かっぱの河太郎像」、魔性のオリジナルブレンドコーヒーが売りの喫茶店「オンリー」など7か所のスポットを回り、カメラに収めた。
◆「ニイミ洋食器店」(東京都台東区松が谷1-1-1)
合羽橋道具街の玄関口にたたずむ巨大コック

◆食欲の演出家!「東京美研」(東京都台東区西浅草1-5-14)
看板には「食欲の演出家!」と書かれている。作り物とは思えないリアルな食品サンプルの数々は、確かに垂涎もの。基本的に業務用の食品サンプルだが、寿司時計などのユニークな品も。その他、ミニサイズのストラップやマグネットなどもあり、合羽橋のお土産を購入するのにも最適な店。

◆「かっぱの河太郎像」(東京都台東区松が谷2-25-9)
2003年秋に道具街誕生90年を記念し、商売繁盛を祈念して作られた黄金のシンボル像「かっぱの河太郎像」。商店街のほぼ中央に位置する。金色のせいか金持ちそうに見える河太郎。その神々しさに思わず手を合わせる。なむなむ。

◆喫茶店「オンリー」(東京都台東区西浅草2-22-8)
オリジナルブレンドコーヒーが売りの喫茶店。やみつきになる味であることから「魔性のコーヒー」と噂される。ぜひ一度魔性の味にハマってみよう。ただし「魔性」といってもマスターは妖艶な女子ではなく、気さくなおじさま。トーストもオススメ。

◆「萬藤(まんとう)」(東京都台東区西浅草3-5-2)
豆等の乾物の他、全国の名産品を扱うお店。煎餅の中におみくじが入っている「辻占いせんべい」を買ってみた。早速一つ煎餅を食べてみたところ、私のおみくじには「吉/そのへんでやめな」というお告げが書かれていた。

◆「10円まんじゅう・縁むすび」(東京都台東区西浅草3-5-12JFA浅草ビル)
江戸和菓子の本場、浅草を発祥とする10円まんじゅう「縁むすび」。現在工事中のようだがお店は営業中。「縁むすび」という屋号は、おまんじゅうを食べた人が良縁に恵まれて幸せになるように、という願いを込められているとのこと。思わずここでも縁むすびを祈願して合掌。なむなむ。

◆「逆立ち河童」
萬藤から縁むすびに行く途中で出会った河童。艶かしい逆立ちポーズでたたずむ。
 PSPにスポットを登録し、写真を取り込んでオリジナルマップが完成。地図が完成したら、アドホック機能で地図情報を友人と共有してみよう。さらに、ソニーマーケティングの運営するSNS「ペタマップ」にオリジナルマップを公開したり、あるいは公開されているスポット情報をダウンロードして取り込んだりすることもできる。


 PSP「ニッポンのあそこで」で遊ぶことで、日本全国の有名スポットに詳しくなるのみならず、実際に出かけて思い出を地図の中に残したり、ゲーム内に登場するレアスポットをあえて訪ねてみたり、他の人とオリジナルマップの情報交換をしたり……といった今までにない地図の楽しみ方が見つかりそうだ。(BCN・岩渕恵)