見上げれば夜空一面に瞬く冬の星座たち。空気が澄んでいるこの季節は、絶好の星空観察日和だ。しかし、「ビルやイルミネーションに邪魔されて星が見えない」「仕事で疲れ果てて空を見上げる余裕もない」という人も多いだろう。そこで、デジタルグッズを使って、自宅で星を楽しんではいかがだろうか。その魅力に気付けば、きっと野外で本物の星空を味わいたくなるはず。

★満天の星が「部屋の中」で味わえる!



 最初に紹介するのは、セガトイズの「ホームスターPRO」。電源を入れれば、自宅の室内が本格的なプラネタリウムに早変わり。映し出す星の数は約1万個。星空は日周運動により約12分間で全天が一周する。ランダムなタイミングで流れ星が現れるなど、雰囲気も抜群だ。付属の専用原板ソフトを使えば、星座に線を入れたり4等星以上の星に色を付けたりすることも可能。価格は2万9925円。

 また、地球儀と星座を示した天球儀を組み合わせた、ケンコーの「天球儀&地球儀スターミュージアムJr.」もある。明るいところでは地球儀、暗くなると88種類の星座が浮かび上がる天球儀に変わる、というユニークなアイテムだ。インテリアとして飾っておくだけでも癒される。価格はオープン。

★気分は宇宙飛行士――PCソフトによる星空の旅

 ただ眺めるだけでなく、さまざまな角度から星の世界を堪能したいと思ったら、PC用の天文ソフトがオススメ。中でも、アストロアーツの「ステラナビゲータ Ver.8」はとにかく多機能だ。価格は1万5750円。


 まず視聴したいのは、ナレーションに沿って星を観察するプラネタリウム番組。「冬の星座」「春の星座」など季節ごとの星空のほか、月面をクローズアップして世界各国の月の見え方を解説する「月の見立て」、古代インドの宇宙観測観を紹介する「天国と地獄」など、計12番組をラインアップする。


 実際には絶対に見ることができない星空を観測できるのも、PCソフトならでは。例えば、「自分の生まれた日の星空」「1万年後の星空」など、指定した日時で星を再現できるほか、地球を離れて宇宙空間から星を楽しむこともできる。


★星博士になれるかも?! 頼りになる天文専門ウェブサイト


 宇宙関連のウェブサイトをチェックするのも面白い。宇宙航空研究開発機構(JAXA)のホームページは、宇宙開発に関する最新情報はもちろん、「JAXAクラブ」というコーナーを常設し、宇宙に関する情報をわかりやすく提供する。このほか、注目したいのは「惑星ツアーズ」というコーナー。週1回、月や地球など天体に特化したラジオ番組をポッドキャストで配信する。


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 国立天文台のホームページは、月ごとの星空情報や天体運動のトピックス、惑星の見つけ方などを掲載するので、星空観察に出かける前にチェックすれば役に立つ。各地の天文台で撮影した天体写真を閲覧することも可能。同ページで配信する天文ソフト「Mitaka」は、フリーソフトとは思えないほど鮮明で美しい星空・天体を再現する。

★やっぱり本物が見たい! 星空観察の必須アイテム


 さて、ここまで屋内で活用するアイテムを紹介してきたが、やっぱり本物の星を見てみたい! そこで、屋外で使用する製品も紹介しよう。星の観察といえば、天体望遠鏡。ミードの「ETX-80AT」は、軽量・小型で持ち運びしやすい入門機。オートスター機能を標準搭載し、「太陽系」「星座」「星雲・星団」など、観察したい天体をピンポイントで自動探索できる。価格は6万9300円。

 また、双眼鏡でも充分星は観察できる。倍率が7倍程度で対物レンズの直径が50mm程度であれば、星座全体が視野に入る。ビクセンの双眼鏡「アスコットZR7×50WP」は完全防水設計のアウトドア向けモデル。星だけでなく、野鳥や風景などももちろん楽しめる。価格は2万6250円。望遠鏡と双眼鏡、観察する対象によってうまく使い分けよう。


 野外での観察の際には、このほか星座早見盤とコンパスが必要。東京磁石工業の「蓄光コンパス No.360J、No.360E」なら、文字盤に蓄光塗料を採用するので、暗がりでも方角を確認しやすい。価格は1260円。

 なお、変わり種として、星座早見盤を文字盤に埋め込んだシチズン・アクティブの「ASTRODEA 小型全天ウオッチ」がある。時計と連動して早見盤が動き、天体の位置をリアルタイムで確認できる珍しい腕時計だ。ただし、文字盤を見るには付属のルーペを使わなければならないので、実用性は残念ながらあまりない。実勢価格は3万7800円前後の見込み。