NTTドコモは10月1日から、iモード端末を利用して相手の居場所を探し出す「イマドコかんたんサーチ」サービスの提供を開始した。実際の使い勝手はどうなのか、追跡されるのが困る場合、どうしたらいいのか……? 徹底検証した。

■相手を簡単追跡! iモード端末なら誰でも利用できる

 イマドコかんたんサーチは、探したい相手の電話番号を入力するだけで、簡単に居場所を確認できるサービス。検索される側の携帯電話がGPS端末対応であれば、GPSを利用した精度の高い位置確認を、非GPS対応端末であれば、FOMAの基地局を利用して大体の位置を表示できるという。

 NTTドコモは05年11月から、「子どもの居場所を確認したい保護者」などを想定した「イマドコサーチ」というサービスを開始している。月額利用は200円、1回の検索で5円の料金が発生する。事前の登録をしておけば、検索の際に相手の許可を得る必要がなく検索でき、PCでの検索もできる。事前登録の人数は5人までと、家族内を中心にいまでも広く利用されている。

 今回の「イマドコかんたんサーチ」最大の特徴は、検索する側もされる側も、特別な契約なしで利用できる点だ。必要な機器は、iモード契約をしたドコモの携帯電話だけ。月額料金は無料で、検索が成功すると1回あたり10.5円の料金が発生する。検索する回数には制限があり、成功や失敗を問わず、1日5回までと決められている。検索に失敗した場合には、料金がかからない仕組みだ。待ち合わせの時など、気軽に友達の居場所が確認できる。

■実際に利用手順を追っていこう!

 実際に、「イマドコかんたんサーチ」を利用した。SH904iで検索をかけ、D904iの位置を探す。ちなみに、どちらともGPSに対応する端末だ。

 実際の画面を例に、検索側を検索される側が必要な作業を確認していこう。

◇検索する側の利用手順






◇検索される側の手順



 検索される側が携帯電話が圏外や電源オフ、GPSで位置を認識しない場合には、検索した側にその旨を伝えるメッセージを表示する。プライバシー保護の観点から、相手が位置提供を拒否したときにも同じメッセージになる。検索した側には拒否や圏外など、失敗した理由がわからないようになっている。

■位置精度は測位レベルが左右する

 実際に使ってみると、検索結果の正確さを表す「測位レベル」によって、結果にかなりの差が出るようだ。

 検索される側の測位レベルが最高の「★★★」の場合、実際の場所と検索結果の表示位置の誤差は3メートル程度だった。これだけの高精度であるならば、待ち合わせや打ち合わせ先などに迷った時など、正確な居場所が知りたいときに、満足のいく結果を得ることができるだろう。

 一方、測位レベルが「★☆☆」の場合、約250m程度の誤差がみられた。検索された位置情報は、実際に実験した場所から、大通りを一本挟んだ3棟ほど離れたビルの場所になった。大まかな位置を確認できる程度の精度だ。

 検索される側がGPS対応の端末でない場合でも、FOMA基地局の情報を元におおよその位置情報を表示する。試しに、GPS非対応のM702iSに検索をかけたら、測定誤差は50メートル程度だった。非対応でも十分な測定ができるといえる。

■便利だけど信頼関係にも注意

 「イマドコかんたんサーチ」の便利な使い方を紹介しよう。例えば、待ち合わせ。相手の居場所を検索すると、相手の位置情報と一緒にiモードの位置情報サービス「i area」が表示される。

 「NAVITIME(ナビタイム)」などの地図・交通サービスを使えば、相手の居場所までのルート検索が簡単。レストランガイドの「ぐるなび」で付近の近くのレストラン情報を検索したり、映画やエンタメ情報を検索するなどして、待ち合わせの時間を有効に使うことができるのだ。

 ほかにも、大人数での待ち合わせなら、検索結果のURLをメールに添付することができるので、第三者に知らせたいときには、一人の居場所を検索してほかのメンバーに転送すると、スムーズに集合できる。

 友人や恋人、家族などの間で、新たなコミュニケーションの創造を目指して開発した「イマドコかんたんサーチ」。待ち合わせや子どもの帰りを待つときなど、相手がどこにいるかがすぐにわかるという安心感は得られる。しかし、簡単に居場所を把握できるということは、一歩間違えば。相手にいらぬ誤解を与えてしまう場合もある。

 検索者と被検索者の双方が満足して利用するためには、「居場所を知られても問題ない」「誤解を招くような場所にいても安心できる」というふだんからの信頼関係が重要だろう。