――借物レビュー:NEC Aterm WR7850Sワイヤレスセット(SE)<br />
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 無線LANを使いたいと思っても「設定が難しそう」という不安から、なかなか導入に踏み切れない人は多いのではないだろうか? 最近の製品では、各社とも簡単に設定できるよう工夫を凝らし、ハードルはずいぶん下がってきた。とはいうものの何がしかの設定は必要。ところが「ボックス型子機」を使えば、いとも簡単に無線LNA環境が実現する。そこで、実際に使って試してみた。

――借物レビュー:NEC Aterm WR7850Sワイヤレスセット(SE)

 無線LANを使いたいと思っても「設定が難しそう」という不安から、なかなか導入に踏み切れない人は多いのではないだろうか? 最近の製品では、各社とも簡単に設定できるよう工夫を凝らし、ハードルはずいぶん下がってきた。とはいうものの何がしかの設定は必要。ところが「ボックス型子機」を使えば、いとも簡単に無線LNA環境が実現する。そこで、実際に使って試してみた。

●要は、ADSLモデムからリビングまでのケーブルをなくせばいいのでは?

 今回試してみたのはNECの「トリプルワイヤレスブロードバンドルーター Aterm WR7850Sワイヤレスセット(SE)」。親機の「Aterm WR7850S」と4ポートのLAN端子を持つボックス型子機「WL54SE」をセットにしたものだ。親機から子機までは無線でつなぐが、子機から先はLANケーブルで各機器に接続、という使い方に対応する。無線で接続するのは親機と子機の間だけの、いわば「中抜き」状態の無線LANが構築できるのが特徴だ。1階から2階といった、有線では対応しにくい場所でも威力を発揮する。


 例えばADSLを使っている家庭なら、電話回線がきているモジュラージャックの近くにADSLモデムを置くことになる。モジュラージャックは台所にあったり廊下にあったりと、往々にしてリビングにないことが多い。そこからリビングまでの間、延々とLANケーブルを這わせることになり、これが一番邪魔になる。結局、LANの元にあたるモジュラージャックある場所から、リビングに至る距離が無線になれば、かなりスッキリするし、それで済む場合も多い。今回試したセットでは、そんな使い方ができる。

 もともと親機の「Aterm WR7850S」は高度な最新無線LANルーター。IEEE 802.11a/b/gに準拠し接続方法は豊富で、新11aと11b/11gを占有しての「同時利用」もできる。そのため、複数台のネットワーク機器を同時に使用しても、通信速度が低下しないというメリットがある。また、広い周波数帯域を使うことで通信状態が安定していて、他の機器からの電波干渉による障害の心配が少ない。「新11a」をブロードバンド放送などの映像配信に利用し、その他のネットワーク機器用に「11b/11g」を振り分けるといった、使用目的に応じて最適なモードを選択することもできる。

 そのほかの性能面では、無線LAN高速化技術「Super AG」と無線距離延長技術「eXtended Range(XR)」に対応。セキュリティ面でも、最先端の暗号化方式のグローバル規格に対応し、「ESS-IDステルス機能」や「MACアドレスフィルタリング」といった安全性の高い技術を採用するなど、ホームユーザーに対して「簡単・安心・快適」の3つのコンセプトを強く打ち出している。

●通信設定は不要!? 驚くほど簡単にネット接続できる

 一方ボックス型子機の「WL54SE」は、これまではLAN端子が2つのものが多かった中で、LAN端子を4つも搭載したのが特徴。ネットワーク対応機器を4台までまとめて接続できる。また、デザイン性にも気を配り、サイドパネルをスライド取り外し、「おめかシート」と名づけられた絵柄を「着せ替える」ちょっとした遊びが用意されている。画像の素材は同社のサイトで提供されているから、キャラクターなどをダウンロード、プリントアウトして挟み込むと、少し違う雰囲気の子機が誕生するというわけだ。


 肝心の通信の設定は、ワイヤレスセットの場合だと、出荷時に親子の無線設定が終わっているのでユーザーは何もしなくていい。また、万一何かの拍子に設定が変わってしまった場合でも、本体の「らくらく無線スタート」ボタンを押せばすぐに復旧する。

 そして、ADSL環境なら添付品のケーブルでADSLモデムと親機をつなぎ、ACアダプタで電源と接続。無線LANの設定は必要ないが、インターネット接続の設定は通常通り必要。しかしここでも「クイック設定WEB」を利用すれば簡単に設定可能で、驚くほど簡単にネットに接続できた。

 無線LAN内蔵タイプのPCや他社製品の無線LANカードなどの端末を併用する場合でも、付属CD-ROMの「らくらく無線スタートEX」を使えば面倒な手順なしに設定できる。この簡便さは初心者ユーザーにとってはうれしい限り。

●家庭内LANネットワークを手軽に構築できる

 また、マルチクライアント機能に対応しているので、PCや周辺機器のみならずMachintoshやLinuxマシンも接続可能で、PSPやニンテンドーDSといった携帯用ゲーム機も無線でつながる。親機側、子機側とあわせると8つの有線LANポートがあるので、現在のように「ネットワーク家電製品」が次々にリビングに進出している状況を考慮すると、家庭内のLAN環境でも多くのポートがあるセットはとても重宝だ。

 例えば、リビングではテレビやHDD-DVDレコーダー、ゲーム機を、書斎ではパソコンや周辺機器類を接続しておけば、子供はゲーム機でオンラインゲームを楽しみ、自分はリビングのHDDレコーダーに録画された映像を自室のパソコンで視聴、さらに家族それぞれのパソコンから1台のプリンタを使うといった高度な利用法にも対応する。今後増加していく「ネットワーク家電」に対応していく意味でも、使い道は広がりそうだ。邪魔な線をなくして、気軽にネットワークを利用したいなら、購入を検討してみる価値はあるだろう。(フリーライター・三五康司)


*WebBCNランキング編集部「借物」レビューとは、借りてきた製品について、個人的な体験をもとに使用感などをまとめたものです。「借物」レビューのほか、編集部員自らが購入した製品を対象とする「自腹」レビュー、社として購入した製品を対象とする「社腹」レビュー、もらい物を対象とする「他腹」レビューなどがあります。