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2ちゃんねるのオカルト板が発祥… いまだ語り継がれる「きさらぎ駅」にはモデルがあった

時事ネタ

2023/08/04 12:00

【こっそりミームを教えます・108】 ネットで生まれた都市伝説が発祥の「きさらぎ駅」が再注目されている。きっかけは2022年に公開された映画「きさらぎ駅」だ。そもそも「きさらぎ駅」とは何なのか、詳しく説明しよう。

決してたどり着いてはいけない「きさらぎ駅」
(画像はイメージ)

実写映画化で再び注目を集める「きさらぎ駅」

 「きさらぎ駅」は、2004年に掲示板・2ちゃんねるのオカルト板から生まれた。きっかけは、とある女性が自身に起きていることを現在進行形で掲示板に投稿したことから。女性がいつも使う電車に乗り込むと、運転時間が異様に長い上に、通っている場所もいつもと違うことに気がついたという。

 女性は違和感を覚えながらも乗り続けると、電車は「きさらぎ駅」という見知らぬ駅に到着した。早く帰りたい女性は降りて歩こうとするが、途中で様々な怪奇現象に遭遇してしまう。

 何とか親切な人に送ってもらえることになった女性だったが、そこで携帯電話のバッテリ切れを理由に2ちゃんねるへの投稿は突如終わりを迎える。その後女性がどうなったか知る術はない。

 約20年前も前に話題となった「きさらぎ駅」だが、22年に実写映画化されて再び注目を集めることに。映画「きさらぎ駅」では投稿者の女性が登場し、きさらぎ駅に着くまでの経緯やその後のエピソードが明かされる。最近ではNetflixでランキング上位を獲得するなどオカルトファンからの人気も高く、ネット上でも「いい意味で期待を裏切られました」「後半はまさに本格ホラーだった…」などの声が寄せられている。

 きさらぎ駅は存在しないが、ネット上では静岡県の遠州鉄道・さぎの宮駅がモデルではないかと噂されている。当時の投稿から女性が乗車したのは遠州鉄道であると考えられており、遠州鉄道の駅名でひらがなが連続するのはさぎの宮駅だけだ。

 仕事で疲れた女性が単に駅名を読み間違えただけかもしれないが、不可解な現象の説明がつかないため本当に異世界に迷い込んだ可能性も捨てきれない。

 きさらぎ駅は単なるネット上の書き込みが発端でありながら、20年近くもオカルト界で話題を集めている。気になった方はぜひ映画を楽しんでみてほしい。(フリーライター・井原亘)

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■Profile
井原亘

元PR会社社員の30代男性。現在は流行のモノや現象を追いかけるフリーライターとして活動中。ネットサーフィンとSNS巡回が大好きで、暇さえあればスマホをチェックしている