吸い応えが大幅に向上! 新世代の加熱式たばこ「Ploom X」のポイントは?

レビュー

2021/08/20 17:30

 JTが展開している加熱式たばこ「Ploom」シリーズの最新モデル「Ploom X」が8月17日に発売された。同社は高温加熱式たばことして長らく「Ploom S」シリーズをアップデートを繰り返しながら展開していたが、今回のPloom Xは設計を根本から見直した正真正銘の新世代モデル。多くの点で従来とは異なっている。実際にレビューしながら新しくなったポイントを紹介したい。

8月17日に発売された「Ploom X」。性能だけでなく、デザインや機能も刷新されている

シンプルながら洗練された未来的デザイン

 Ploom Xは手のひらに包み込めるくらいコンパクトなデバイスで、アルミ製の艶やかなボディと光沢のあるプラスチック製のフロントパネルという二つの素材で構成されている。手に取ってみて気が付くのは、ボタンなどの操作部が一切ないことだ。これはイタリア語でリボンを意味する“Nastro(ナストロ)デザイン”と呼ばれるもので、継ぎ目のないシームレスなボディにこだわった。
 
シンプルながら高級感のあるデザイン。背面のロゴもさりげない

 では、どうやって操作するのかというと、実はフロントパネルの下にスイッチが隠れている。たばこスティックを挿して、フロントパネルを軽く押すと立ち上がり、加熱がスタートするという仕組みだ。加熱待ち時間は25秒で、フロントパネルのLEDがそれを可視化してくれる。ライトが上に向かってじわじわと灯っていき、最上部まで達すると振動とともに準備が整ったことを知らせてくれる。
 
フロントパネルを押すと加熱がスタート
 
LEDで残りの加熱待ち時間を教えてくれる

一口めから違いを実感! 新鮮な吸い応えが最後まで継続

 Ploom Xは新製品ながら使用できる専用たばこスティックが12種類ある。従来から販売されていたPloom S専用スティックを6月にPloom Xにも対応するようリニューアルしたからだ。今回は新たに発売された「メビウス・リッチ」でPloom Xの吸い心地を確かめてみた。
 
新商品の「メビウス・リッチ」で吸い心地を確認

 記者はこれまで自宅でPloom Sを愛用してきたが、屋外の喫煙所では紙巻きたばこを吸うことも多かった。Ploom Sは煙やニオイがほとんどなく、家用たばことしては最強なのだが、紙巻きと比べるとどうしても吸い応えに物足りなさを感じることがあった。

 ところがPloom Xは違う。一口めからガツンとくる吸い応えがあり驚いた。この吸い応えの秘密はPloom Xで刷新された加熱機構にある。空気の流れに着目した新技術「HEATFLOW」を採用することで、吸引したときにギュッと凝縮したたばこ葉の香りや味わいが口の中にたっぷりと広がるようになった。単純な比較はできないが、紙巻きたばこの愛用者でも満足するレベルだと思う。

 また、HEATFLOWのメリットは新鮮な吸い応えが長く継続することにもある。最後まで香りや味わいの質が落ちないというのも、従来とは大きく異なるポイントだ。加熱式たばこは基本的に一回あたりの喫煙可能時間とパフ数制限が設定されているが、Ploom Xはパフ数制限がなくなった。約5分の喫煙可能時間内であれば何回でも吸い続けることができる。
 
加熱待ち時間を可視化していたフロントパネルのLEDは、
喫煙中には残りの喫煙可能時間を示してくれる

 Ploom Xは単体で利用可能だが、スマートフォン連携でさらに便利に利用できる。デバイスとBluetooth接続することでバッテリ残量の確認やデバイスロック、紛失時の位置情報が確認できる。こうした新しい使い方も魅力的なポイントの一つといえるだろう。

 注目すべき点が多いPloom Xだが、ブランドを通しての特徴である“煙とニオイの少なさ”はしっかり踏襲しているので、安心してほしい。記者のような紙巻きと加熱式のハイブリッド愛煙家も、良いとこ取りのPloom Xなら一本化することが可能だと感じた。最新デバイスながらキャンペーンで10月4日まで価格は1980円とお手頃だ。気になる人は、期間中に試してみることをおすすめしたい。(BCN・大蔵大輔)