発表会なのにガヤガヤ? フィリップスのAI補聴器を恵比寿で聞く

イベント

2022/05/20 17:30

 デマント・ジャパンは5月19日に東京・恵比寿のPORTALPOINT Ebisuで「ガヤガヤした新製品発表会」を開催。フィリップス補聴器の販売戦略を紹介し、新製品として「フィリップス ヒアリンク 3030/2030」を発表した。

フィリップス補聴器のAI音声処理技術を実感できるよう、
いつもとは違う騒がしい環境で開催された新製品発表会

ブランド認知に強み フィリップス補聴器を現役世代にも訴求

 補聴器の発表会というと、静かな環境で行うのがよさそうに思えるが、今回はあえて“ガヤガヤした”オープンな環境で実施した。その理由はフィリップス補聴器を代表する「フィリップス ヒアリンク」シリーズの強みであるAI音声処理技術の魅力を伝えるためだ。

 フィリップス補聴器がデマントグループのブランドとして仲間入りしたのは2020年。まだ3年目と日は浅いものの、市場では確実に支持を広げている。同社マーケティング本部の山地隆之本部長は「補聴器市場はブランドの認知が低い。ところが、フィリップス補聴器は日本での展開は最近だが、補聴器を使用していない方にもよく知られている」と急成長の要因を説明する。
 
デマント・ジャパン マーケティング本部 山地隆之本部長

 デマントが米国・ドイツ・日本に在住する55歳以上の難聴者752人を対象に実施した「聞いたことがある補聴器ブランドは?」という調査によると、際立ったのは「知らない」という回答。特に非補聴器ユーザーでは61%にものぼった。そのなかでフィリップスは補聴器ユーザー・非補聴器ユーザーともに20%を超える高い数値を記録している。
 

 フィリップスはオーディオやヘルスケアなど一般消費者に身近なカテゴリーで幅広く製品を展開している。補聴器特化のブランドが大多数であることを考えると、はじめから信頼性に対するアドバンテージがある。事実「知っている」ということが販売に直結するケースも多いそうだ。

 補聴器というと年配の人に向けたデバイスというイメージがあるが、デマントはフィリップス補聴器がより若い世代にも刺さると考えている。「聴覚の衰えは加齢とともに進行するので、45~50歳から関心をもってもらいたい。フィリップス補聴器であれば、大きな潜在需要の掘り起こしにも期待できる」(山地本部長)。

AI音声処理技術をより手頃な価格で体験可能に

 フィリップス補聴器の魅力を伝えるために、今回の発表会で行われたのが「フィリップス ガヤガヤ劇場」だ。カフェを模した環境で実際にどのような音が聞こえているのか実演した。静かな環境では会話をしっかりと聞き取れる補聴器でも、周囲が騒がしいとその効果を発揮できないシーンは多々ある。今回は補聴器を装用した夫婦がカフェを訪れるが、オンライン会議中のサラリーマンや女子高生に囲まれて、お互いの話が聞き取りにくいというシチュエーションが再現された。
 
騒がしい環境で行われた「フィリップス ガヤガヤ劇場」

 フィリップス ヒアリングソリューションズ 武田和浩セールスマネージャーは「補聴器ユーザーが困っているのは、まさにこうした状況だ」と説明する。Japan Track 2018で補聴器装用者に聞き取り状況の調査を実施したところ、「1人の相手との会話」や「テレビ視聴」では満足が不満を大きく上回った一方で、「騒がしい場所での使用」「周りがうるさい環境下で会話するとき」は不満が高い数値を示した。
 
フィリップス ヒアリングソリューションズ 武田和浩セールスマネージャー
 

 そこで優位性を発揮するのが、フィリップス補聴器だ。同ブランドの「フィリップス ヒアリンク」が搭載するAI音声処理技術「AIサウンドテクノロジー」では、多くの音が存在する環境においても会話にフォーカスしてクリアな音で聞き取ることができる。1000万を超える音環境データをもとに学習しているので、それぞれのシーンによって最適な聞こえ方に調整してくれる。

 ポイントは周囲の音も完全に遮断するわけではないということだ。健聴者がそうであるように、会話に集中する一方で周囲の状況をある程度把握できていないと補聴器装用者も不安になる。フィリップス ヒアリンクは周囲の音を抑制しつつも装用者に伝え、その上で会話に集中できるように音のバランスを整えてくれるのだ。
 
AI音声処理技術によって従来の補聴器ユーザーの悩みを解消する

 フィリップス ヒアリンクは「9000」「7000」「5000」という価格帯で分かれた3シリーズを展開していたが、今回新たに「3000」「2000」というより手頃な価格のシリーズも拡充することが発表された。これによりAI音声処理技術という先端技術がより幅広いユーザーに届くことになる。充電タイプ/電池タイプを用意し、カラバリも肌や紙の色に合わせられるように6色を揃えている。
 
フィリップス ヒアリンクに「3000」「2000」が新登場

 発表会ではPORTALPOINT Ebisuに隣接するカフェ「THE TEST KITCHEN」の「耳にやさしいスムージー presented by フィリップス補聴器」が振る舞われた。「ケールとはちみつ、カシューナッツのグリーンスムージー」「ベリーとビーツ、はちみつのレッドスムージー」の2種類を用意し、いずれもビタミンCや葉酸、亜鉛など耳にやさしい成分を多く含んでいる。
 
「耳にやさしいスムージー presented by フィリップス補聴器」。
5月30日まで「THE TEST KITCHEN」で販売する
 
難聴者の聞こえを疑似体験できるダミーヘッド装置

 THE TEST KITCHENでは5月20日~30日の平日のみ、店舗でもスムージーを提供。価格は税込800円。同期間、カフェでは難聴者の聞こえを疑似体験できるコーナーも設置。ダミーヘッド装置を用いた仕掛けで、補聴器使用時の聞こえやフィリップス補聴器のAIノイズ抑制機能を体験することができる。補聴器の世界に触れてみる良い機会なので、リラックスがてら立ち寄ってみるのもよさそうだ。(BCN・大蔵大輔)

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