日立アプライアンスが9月10日に発売した住宅用LEDシーリング「ひろびろ光(こう)搭載タイプ 代表型番LEC-AHS1410EH(14畳)」は、大光量と省エネ、デザインの三つのこだわりを持っている。


照明機器を担当する商品計画本部 環境ビジネス機器商品企画部の仁藤興次部長代理

工業会基準の最大限の明るさを追求する理由

 LEDシーリングは、基板の上にLEDモジュールを配列しているだけのシンプルな構造に見えるが、実はLEDの放熱技術やレンズで光を拡散させる光学技 術、部屋という空間を演出するデザインなど多くの技術やノウハウを必要とする。日立のLEDシーリングは、日立製作所の各研究所で研究している放熱技術や 光学技術、デザインが反映されている。

 日立のLEDシーリングは一貫して「明るさ」を追求しており、日本照明工業会が部屋の畳数別に定めている明るさの範囲「適用畳数表示基準」の最大限の明 るさを実現する。たとえば、14畳の明るさでは5100ルーメン以上~6100ルーメン未満の基準が定められており、新商品の「LEC- AHS1410EH(14畳)」は6099ルーメンを実現している。

 新商品では、ラインアップに工業会の基準にない20畳以上モデル「LEC-AHS2010EH」も用意。日立独自基準として1万ルーメンを実現した。な ぜここまで明るさにこだわるのか。商品計画本部 環境ビジネス機器商品企画部の仁藤興次部長代理は「LEDシーリングのニーズ調査では、全体的に1位が省エネ、2位が明るさとなるが、年齢が高くなるにつ れて1位が明るさになることが分かっている。80歳の人は20歳の人に比べ3倍の明るさが必要というデータもあるほど」と明るさにこだわる理由を語る。高 齢者にとって明るさは、商品選択の際の重視ポイントというわけだ。
 


「広がる大光量」は日本照明工業会が定めた最大限の明るさを実現。日立独自の18畳で8200ルーメン、20畳で1万ルーメンも用意

大光量と省エネを両立

 「LEC-AHS1410EH(14畳)」は1枚の基板に320個のLEDモジュールが敷き詰められている。11年度モデルはわずか192個だった。 LEDの数が多くなると、省エネ性能が犠牲になるのではないかと思われるが、11年度モデルの消費電力が93Wだったのに対し、「LEC- AHS1410EH(14畳)」は43.4W。約53%も削減した。11年モデルでさえ100Wの電球以下の省エネ性だったにもかかわらず、それよりもさ らに半分以上の省エネを実現しているのだ。
 


11年度モデルは192個のLEDモジュールだったが、15年モデルは320個のLEDモジュールが敷き詰められている


11年度モデルから消費電力を約53%も削減

 もちろんLEDモジュール自体の性能アップもあるが、光を効率的に拡散させる光学技術もポイント。写真は実際のレンズを拡大したものだが、レンズがない場合とレンズを載せたときでは、周囲の壁の明るさが違うのが分かる。
 


レンズを載せると壁が明るくなり光が拡散している様子が分かる

「ひろびろ光」で空間が広く感じる

 「LEC-AHS1410EH(14畳)」では新たに「ひろびろ光」と称する空間が広く感じる機能を搭載。LEDシーリングの天井面に120個のLED を配列し、天井に反射した明かりが部屋の角まで拡散すことで部屋が広く感じる。「部屋の角が暗いと、人間は明るい中心部だけを空間として認識する」という 人間の心理を応用して、部屋を広く感じさせているのだ。実際の部屋を使ったデモでも、印象の違いは明らかだった。
 


「ひろびろ光」を点灯すると空間が広く感じる

 最後に、文字がくっきり見える「ラク見え」機能を搭載した機種も、高齢者にやさしいモデルだ。代表型番「LEC-AHS1410E(~14畳)」では、 リモコンの「ラク見え」ボタンを押すと青緑色のLEDの光が加わる。青緑色の光が加わることで、より太陽光に近い自然な波長特性が得られて、文字がくっき り見えるようになる。文字だけではなく、花の色や写真の色などもより自然に見える。
 


青緑色のLEDが加わることで太陽光に近い波長特性になり文字がくっきり見える

 白内障の人にとって「青色」は見えにくい。たとえば、ガスコンロの青い炎の見えづらさが、消し忘れなどにつながるケースもある。青緑色の光を加えた「ラク見え」機能は、高齢者にとってやさしい機能なのだ。

 「ひろびろ光」搭載タイプの「LEC-AHS1410EH(14畳)」の価格はオープンで、税別の実勢価格は7万5000円前後。「ラク見え」搭載タイプの「LEC-AHS1410E(~14畳)」は4万5000円前後となっている。(BCNランキング 細田 立圭志)