パナソニック、ミラーレス一眼「LUMIX GM」を発売、上質なデザインの世界最小ボディ

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2013/10/17 19:48

 パナソニックは、マイクロフォーサーズ規格に準拠したミラーレス一眼カメラ「LUMIX GM」を11月21日に発売する。標準ズームレンズが付属し、カラーはオレンジ、ブラック、ホワイト、シルバーの4色。価格はオープンで、実勢価格は9万円前後の見込み。

LUMIX GM

 日常的に持ち歩いて使えるよう小型化を追求した。本体には、剛性感と軽さを備えたマグネシウム合金を採用。シャッターとストロボ機構、センサユニット、メイン基板の見直しによって、コンパクトデジタルカメラ並みの世界最小サイズを実現した。

 パーツは、素材、形状、加工など細部までデザインを追求し、持つ喜びを体感できるデザインに仕上げた。上部の3連ダイヤルにはアルミの削り出し処理を施し、カラーごとに異なる味わいのある革素材を使用する。また、高品位で使い勝手のよい三角環を採用している。

 撮像素子には、フォトダイオードの受光面積を拡大することで広いダイナミックレンジを実現し、高ISO感度時でも低ノイズ・高精細の撮影ができる有効画素数1600万画素のLive MOSセンサを採用。センサに光を集める「オンチップレンズ」形状の最適化によって、従来機種「DMC-GX1」と比較して感度レベルを10%改善するとともに、センサ内部回路を低ノイズすることでS/N比(Signal to Noise ratio)を25%改善している。

 さらに、「ヴィーナスエンジン」に搭載した「新2次元ノイズリダクション」と「新マルチプロセスNR」によってノイズを低減し、ノイズ質感を高度にコントロールすることで、高感度撮影時でもクリアでディテール描写にすぐれた画質を実現する。

 このほか、演算処理を向上し、きめ細かな表現ができる「新ディテール再現フィルター」を搭載。「インテリジェントDレンジコントロール」は階調処理の演算精度向上によって、滑らかな階調を残しながら従来よりも広いダイナミックレンジを確保した。

 AF(オートフォーカス)性能は、センサ・エンジンの最適設計によって、センサ駆動/レンズ制御240fps化を実現し、さらに高速化。低照度の環境でも被写体にピントを合わせることができる「ローライトAF」は、-4EVまで対応しているので、星明かりの下などの暗い場所でもピントの合った撮影ができる。

 IEEE802.11b/g/n準拠の無線LAN機能を搭載。iOS/Android搭載スマートフォン/タブレット端末対応の専用アプリ「Panasonic Image App」で、撮影や再生、写真・動画転送など、スマートフォン/タブレット端末と連携し、撮影した写真をスマートフォン/タブレット端末に保存できる。また、SNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)へのアップロードにも対応する。

 スマートフォン/タブレット端末に表示した画面を見ながらズーム操作や撮影ができるリモート撮影機能を搭載。「タッチでシャッター」やマニュアル操作、動画撮影に対応し、撮影後に写真を自動的に転送することもできる。

 対応メディアはSDXC/SDHC/SDカードで、UHS-Iカードにも対応する。サイズは幅98.5×高さ54.9×奥行き30.4mmで、重さは約173g。

 付属の標準ズームレンズ「LUMIX G VARIO 12-32mm/F3.5-5.6 ASPH./MEGA O.I.S.」は、「LUMIX GM」に合わせたデザインを採用する。焦点距離は12~32mm(35mmフィルム換算で24~64mm相当)で、持ち運びやすい小型サイズながら、広角から標準域まで幅広い撮影シーンに対応する。

 サイズは最大径55.5×全長24.0mmで、重さは約70g。フィルター径は37mm。