KDDI、2013年の「3M戦略」を発表、スマートフォンの使いこなしをサポート

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2013/05/21 18:44

 KDDIは、5月20日、auの2013年夏モデルの発表会を開催した。田中孝司社長は「2013年、スマートフォンは持つ時代から使いこなす時代に突入した。auはお客様の使いこなしをサポートするキャリアを目指す」と目標を明らかにした。

厳選したスマートフォン4機種を発表

厳選したスマートフォン4機種を発表

 KDDIは、スマートフォンやタブレット端末などのデバイスで、最適なネットワークを介してサービスやコンテンツを利用できる通信環境の整備を目指し、「マルチデバイス」「マルチネットワーク」「マルチユース」の三つの頭文字を取った「3M戦略」を進めてきた。

 2012年1月には「3M戦略」の第一弾として、スマートフォンをはじめとするさまざまなデバイスから、インターネットを自由に安心して利用できるサービスを提供する「スマートパスポート構想」を提唱。定額制で人気のアプリを取り放題で利用できる「auスマートパス」や、auスマートフォンと指定の固定通信サービスを契約することで、auスマートフォンの毎月の利用料金を割り引く「auスマートバリュー」などを提供してきた。

2013年の「3M戦略」を語る田中社長

2013年の「3M戦略」を語る田中社長

 田中社長は、「スマートフォンの普及率はまもなく5割を超える。『スマートフォンがほしい』から『スマートフォンで何かをやりたい』時代になっていく。お客様の『何かをしたい』をサポートしていきたい」と話し、「3M戦略」の第二弾として「スマートリレーションズ構想」を明らかにした。

「3M戦略」第二弾、「スマートリレーションズ構想」を発表

「3M戦略」第二弾、「スマートリレーションズ構想」を発表

 「スマートリレーションズ構想」はスマートフォンとリアルな生活のつながりを強化して、日常をよりシンプルに、驚きのあるものに変えていくサービスイノベーション構想。内容として、日常を便利にする機能を搭載した製品の提供、「auスマートパス」の強化、「auスマートサポート」の開始――の三つを掲げた。

2013年夏モデルは厳選した4機種のみ



 2013年夏モデルとして発表したのは、ソニーモバイルコミュニケーションズ製の「Xperia UL SOL22」、シャープ製の「AQUOS PHONE SERIE SHL22」、京セラ製の「URBANO L01」、台湾HTC社製の「HTC J One HTL22」の4機種。すべてのモデルが「4G LTE」に対応するほか、NFC(近距離無線通信)をサポートしている。

 「Xperia UL」は、約5インチのフルHDディスプレイを搭載。ソニーデジタルカメラに採用する輝度/色ノイズ低減技術を搭載した1310万画素カメラを搭載し、HDRビデオで色鮮やかな動画が撮影できるほか、連写モードで秒間15枚の無制限連写ができる。発売は5月25日。

Xperia UL

約5インチのフルHDディスプレイを搭載した「Xperia UL」

 「AQUOS PHONE SERIE」は、高精細と省電力を両立したディスプレイ「IGZO」を搭載した省エネモデル。ディスプレイサイズは約4.9インチ。また、3080mAhの大容量バッテリを備え、3日間の実使用に耐えるという。スマートフォン最高クラスのF1.9の明るいレンズを採用し、暗いシーンでも自然な色合いの写真を撮影できる。発売は7月下旬。

AQUOS PHONE SERIE

次世代ディスプレイ「IGZO」を搭載した「AQUOS PHONE SERIE」

 「URBANO」は、初めてスマートフォンを使う人でも使いやすいように、文字が大きく見えやすいホーム画面に切り替えることができる機能を搭載。騒がしい場所でも通話相手の声が聞きやすい「スマートソニックレシーバー」、約1300万画素のカメラ、2700mAhの大容量バッテリを備える。発売は6月下旬。

URBANO

初めての人でも使いやすい「URBANO」

 「HTC J One」は、フルメタルボディを採用したスタイリッシュなモデル。ディスプレイ側に二つのステレオスピーカーを配置し、パワフルなサウンドを再現する。カメラは光を色彩豊かに表現する大型センサ「HTC UltraPixel」を搭載し、前モデルに比べ約3倍明るく、うす暗い場所でも自然な色合いで写真を撮影できる。発売は6月上旬。

HTC J One

フルメタルボディを採用した「HTC J One」

 新機種の発売に合わせて、下り最大100Mbpsでの4G LTEサービスをスタート。四国の一部エリアからサービスを開始し、6月以降、順次全国に拡大する。

タイムライン形式のUIを採用した新「auスマートパス」



 会員数が600万人を超えた「auスマートパス」は、6月6日に「auポータル」と統合し、UI(ユーザーインターフェース)を一新する。これまではユーザーが自らアプリやクーポン、ストレージサービスなどのコンテンツを探しにいく必要があったが、今後はTwitterやFacebookのような「タイムラインUI」で、それぞれのサービスの最新情報を“流し見”できる。また、ユーザーへのアンケートなどを通じて、アプリやクーポンの内容などを決めていく「スマパス総会」を発足する。

 さらに、会員制のサポートサービスとして「auスマートサポート」を6月6日に開始。専任のチームが24時間体制で電話サポートを受け付けるほか、スタッフが直接顧客の自宅に出向いてスマートフォンの設定や操作方法などを教える「スマホ訪問サポート」や、15日間の貸出しサービス「スマホお試しレンタル」も提供する。「auスマートサポート」の料金は、加入月を含む3か月間が3150円で、4か月以降は月額399円。