「Digital Youth Award」決勝大会、若者の思いが詰まったWindows 8アプリが集う

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2013/03/01 17:14

 WindowsやPCの活用を通じて社会貢献を進めるウィンドウズ デジタル ライフスタイル コンソーシアム(WDLC)は、2月28日、東京・六本木のニコファーレで、若者を対象にしたWindows 8アプリのコンテスト「Digital Youth Award」決勝大会を開催した。

Digital Youth Award決勝大会に出場したファイナリスト12名

 「Digital Youth Award」は、「人が“豊か”になる国民的アプリ」をテーマに、18~29歳の個人・チームを対象とするWindowsストアアプリとアイデアを募集するコンテスト。アプリのアイデアを競う「アイデア発想部門」と、自身で開発したアプリを競う「アプリ開発部門」の2部門で、WDLC運営事務局や各界有識者の審査を経た12作品がファイナリストとして登場した。

日本マイクロソフト 業務執行役員 最高技術責任者 兼 マイクロソフト ディベロップメント 加治佐俊一社長ほか、決勝大会の審査員6名

 審査員は、マイクロソフトディベロップメントの加治佐俊一社長、放送作家の小山薫堂さん、Impact Japanエグゼクティブコミッティ兼Intecurの齋藤ウィリアム浩幸CEO、PARTYの清水幹太クリエイティブディレクター、バスキュールの西村真里子プロデューサー、経済産業省産業人材政策室の中島大輔室長補佐の6名。

「アイデア発想部門」のグランプリを獲得した福島県立会津工業高等学校3年の吉田圭汰さん。受賞プレートを受け取って笑顔がこぼれる

 厳正な審査の結果、「アイデア発想部門」では、福島県立会津工業高等学校3年 吉田圭汰さんの「ジャパニコーゼ」がグランプリに輝いた。「ジャパニコーゼ」は、仕事をリタイアした高齢者の経験と知識を生かして、観光産業と地域活性化を目指した旅行ガイドサポートアプリだ。

 バスキュールの西村プロデューサーは「『ジャパニコーゼ』を通して日本を、そして世界を豊かにするという点で、Digital Youth Awardの“人を豊かにする”というテーマに沿っていた」と選考理由を語った。

「アプリ開発部門」のグランプリに選ばれた中央大学の桑原匠吾さん。目録を受け取り、感動をかみしめていた

 「アプリ開発部門」のグランプリは、中央大学の桑原匠吾さんの作品「touch∞(タッチ・エイト)」が受賞。Windows 8がもつジェスチャ機能を使い、あらゆるアプリを指先のジェスチャで起動するランチャーアプリだ。スタート画面に戻ることなく、ワンタッチでアプリにアクセスできる。

 齋藤CEOは「Windows 8がもたらすこれからの“タッチの世界”で問題になるような点を、ていねいに考えてかたちにしていた。とても感心した」と賞賛した。

企業の代表者が名刺を一票として気になるアイデアとアプリに投票

 決勝大会では、ファイナリストが企業の前でプレゼンテーションを行い、事業化やアイデアの実現に向けて、協賛企業と応募者をマッチングする。各企業はそれぞれのアイデアやアプリに投票し、応募者の抽選で選ばれた企業が優先的に彼らと直接交渉に臨むことができる。

 未来のアプリ開発者にとって、さまざまな業界の第一線で活躍する審査員や企業と語り合う貴重な一日になった。