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米『コンシューマー・レポート』の製品評価で「Optimus G」が1位に! その理由を実機で確認した

レビュー

2013/01/30 12:52

 毎シーズン、多くの新モデルが登場するスマートフォン市場。そのなかから自分に合ったベストの一台を探し出すのはなかなか難しい。店員のおすすめや雑誌、ウェブサイトの評価を参考にする人は多いだろう。アメリカの消費者組織であるコンシューマーズ・ユニオンが発行している雑誌『コンシューマー・レポート』が、LGのスマートフォン「Optimus G」に製品評価で1位をつけた。

 スマートフォン市場には、国内勢だけではなく、アップルを筆頭にサムスン、LG、HTCなど多くの国際的企業が参戦している。端末も日本だけではなく世界で販売されるようになり、われわれが端末を選ぶときは、海外の評価にも目を向けておきたいところだ。

 『コンシューマー・レポート』(http://www.consumerreports.org/)は、家電、クルマ、食品など、あらゆる製品の品質をチェック・評価している雑誌。ユーザー目線による厳しいチェックで、ここで製品の安全性に疑問符がつくと米国内での商売が終わってしまうといわれるほど、絶大な影響力をもつ。

 その『コンシューマー・レポート』が、2012年11月に発表したスマートフォン製品評価で1位に輝いたのが、LGの「Optimus G」だ。日本では、NTTドコモが販売する「docomo NEXT series Optimus G L-01E」、auが販売する「Optimus G LGL21」として販売されている。

NTTドコモの「Optimus G L-01E」

 『コンシューマー・レポート』では、主要移動通信キャリアごとにスマートフォンを評価。そのうち米国1位のAT&T部門、3位のSprint部門で、それぞれサムスンの「GALAXY SIII」、アップルの「iPhone 5」を抑えて「Optimus G」が1位を獲得した。「Optimus G」が高評価を得たポイントは、「画質」と「バッテリ性能」。そこで、NTTドコモの「Optimus G L-01E」を入手して、その評価を再確認した。

大画面4.7インチの高精細液晶で自然な色を再現



 まずは画質をみていこう。画面は4.7インチIPS液晶ディスプレイを採用し、表示解像度は1280×720ドットのハイビジョン表示に対応する。大画面ではあるがボディの幅は約69mmと狭く、片手でもしっかりとグリップできた。

 IPS液晶を使った画面はクリアで、視野角も非常に広い。色化けが少なく、雪や雲といった白い映像が青っぽく映ることなく、自然な色で楽しめた。HD映像を視聴したところ、映像にも色にも破綻を感じることはなかった。

4.7型IPS液晶で雪山の写真を表示。ナチュラルな色が再現できた

 続いてバッテリ性能をチェックした。「Optimus G L-01E」は2210mAhの大容量バッテリを搭載。3G/LTEでの連続待受時間はそれぞれ約350/320時間、連続通話時間は3Gで約580分だ。

 LTE回線を利用してバッテリ残量100%の状態からYouTubeのHD動画を1時間試聴したところ、残りは79%。これならバッテリを心配することなく、通勤中も動画視聴を楽しめそうだ。

 さらに、海外メーカー製品でありながら、日本のユーザーが求める機能・性能をふんだんに盛り込んでいる。防水、ワンセグ、赤外線、そしておサイフケータイ(FeliCa)機能も搭載する。もちろん、高速データ通信サービス「Xi(クロッシィ)」に対応するまさに「全部入り」。防水モデルながら、イヤホンジャック、microUSB端子がともにキャップレス仕様で、コネクタの抜き差しが手軽にできるのがいい。

下部側面のmicroUSB端子はキャップレスで非常に便利

 LG独自の機能として搭載しているのが、「Qスライド」だ。動画を見ているときに、ウェブブラウザやメール、Twitterなどの画面を重ねて表示できるので、ワンセグでスポーツ中継を見ながらTwitterでつぶやくことができる。

動画を見ながらウェブサイトなどが閲覧できる

 画面に手書き文字を書くことができる「Qメモ」も便利だ。手書き文字アプリを立ち上げることなく、表示している画面上に手書きのメモを書き込むことができる。例えば通話中などにとっさにメモを取りたいとき、通話を切らずに画面にメモができるのは、非常に助かるものだ。

音量の「+」と「-」ボタンを同時に押すことで「Qメモ」が利用できる

4月にはさらに進化した新モデル「Optimus G Pro L-04E」が登場



 数日間「Optimus G L-01E」を検証したが、大きな画面とその美しさ、バッテリ性能など、『コンシューマー・レポート』で高い評価を受けた機能は間違いなかった。独自の付加機能も、かゆいところに手が届く使いやすさだ。

 そしてこの春、「Optimus G」がさらに進化する。NTTドコモから新モデル「docomo NEXT series Optimus G Pro L-04E」が登場するのだ。「L-01E」では4.7インチだった液晶は5.0インチに大型化し、フルHD表示に対応。バッテリも、5.0インチのスマートフォンでは最大容量となる3000mAhの大容量バッテリを搭載する。4月上旬の発売予定だ。

後継モデル「Optimus G Pro L-04E」は大容量バッテリ搭載

 「L-01E」も、その後継モデルの「Pro L-04E」も、「Optimus G」シリーズは、数多く登場しているスマートフォンのなかでも非常に魅力的な一台だといえる。その高機能と利便性は、スマートフォン初心者にもおすすめできる。(デジタル&家電ライター・コヤマタカヒロ)