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「CES 2012」レポート 一つのテーマで自社製品を分かりやすく訴える中国勢、革新的な製品も展示

ニュース

2012/01/13 20:08

【ラスベガス発】「さまざまな製品を展示しているけれど、何を訴えたいのかがわからない」ということは展示会につきもの。「2012 International CES(CES 2012)」でもそんなブースがいくつかあるが、逆に一つの製品を来場者にわかりやすく訴えていたのが中国メーカーだ。

 中国最大手のデジタル家電メーカー、ハイセンスのブースは、薄型テレビで埋め尽くされている。白物家電も扱う同社がテレビをアピールするのは、テレビで世界のメーカーに追いつこうとする意志の現れだ。しかも他社同様、スマートフォンタブレット端末との連携も強調している。さらには、競合他社の危機感を煽るように、メガネなしで3D映像を楽しめる56型の3Dテレビも発表している。 

入口には薄型テレビを設置してスマートフォンやタブレット端末とつながることを表す「SMART」を掲げた

 ファーウェイは、今回、スマートフォンやルータなどの通信機器に絞って製品を展示。「CES 2012」開幕前日の記者会見で発表した世界最薄、厚さ6.68mmのAndroid 4.0を搭載したスマートフォン「Ascend P1 S」をメインに展示していた。 

記者会見で発表した「Ascend P1 S」

未発表の「Ascend P1 S」のLTE版も展示

 大手スマートフォン端末メーカーがCESのメイン会場「セントラル・ホール」にブースを構えていたのに対して、ファーウェイのブースは「サウス・ホール」の奥まった場所にある。それでも多く来場者が訪れていた。

 中国の白物家電大手メーカー、ハイアールは、テレビを前面的に押し出したブースに仕上げていた。同社は「クラウド・リビング」というテーマを掲げ、洗濯機やPC、そのほかの家庭内機器を制御するリモート機器の中心にテレビを据えている。また、ユーザーが脳波でテレビをコントロールする開発中の製品を展示していた。 

テレビを中心に「クラウド・リビング」を掲げる

専用のヘッドセットを装着することで、頭で考えた通りにテレビを操作する製品を開発している

 中国勢には、韓国勢と同程度の勢いがある。同じアジア勢として、日本の家電メーカーの奮闘にも期待したい。