パナソニック、新3MOS搭載の二眼式3Dデジタルハイビジョンビデオカメラ「HDC-Z10000-K」

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2011/10/03 11:08

 パナソニックは、新レンズ/新エンジン/3MOSセンサで構成する「新3MOSシステム」を搭載した二眼式3Dデジタルハイビジョンビデオカメラ「HDC-Z10000-K」を、12月1日に発売する。価格はオープンで、実勢価格は40万円前後の見込み。

HDC-Z10000-K

 新開発のレンズと4K2K相当の情報処理ができる可能なエンジン、「新3MOSシステム」を搭載。1/4.1型3MOSセンサを2基搭載し、光の3原色を各色専用のセンサで処理することで、高精細3D記録を実現している。新レンズは「ナノサーフェスコーティング」で、一般的なマルチコーティングと比較して反射光を約0.5~0.25%抑え、ゴーストやフレアを低減。また、新エンジン「クリスタルエンジンPROII」は、4K2K相当の情報処理技術を搭載し、高品質な2D/3D映像を実現する。

 動画記録形式は、新規格AVCHD 3D/Progressiveに対応し、フルHDの3D撮影では1080/60i記録が、2D撮影では1080/60p記録ができる。

 3Dレンズは、レンズ間距離を42mmで固定。被写体までの距離が業界最短の45cmでの3Dマクロ撮影を行うことができる。また、32~320mmの3D光学10倍ズーム機能を搭載。2D撮影時は29.8~368.8mmの光学12倍ズーム。

 光学ユニット内では、二眼式レンズの輻輳角を変えることで、コンバージェンスポイント(3D映像の基準面)を前後に調整し、画面からの「飛び出し」「奥行き」をコントロールして、自然な3D映像の撮影できる。

 このほか、13種類の撮影詳細モードの組み合わせで、最大6パターンの撮影設定を記憶する「カスタムシーン」機能や、彩度と明るさを調整することで、用途に適した映像トーンを簡単に設定できる「ガンマカーブ」機能を搭載する。

 5.1chドルビーデジタルに対応するカメラを内蔵。さらに、XLR端子を2基搭載し、外付けマイクが接続できる。また、業務用カメラに必須のカラーバー、テストトーン、タイムコード表示、アイリス調整などのボタンを備える。

 2D撮影時の手ブレ補正は、手首の縦/水平、腕の左右/上下の4軸ハイブリッド手ブレ補正に加え、歩行時に発生する回転方向の手ブレを補正する「5軸ハイブリッド手ブレ補正」を、業界初搭載。3D撮影時の手ブレ補正には、「POWER O.I.S.」機能を使用する。

 対応メディアは、SDXC/SDHC/SDカード。カードスロットを2基備え、1枚のカード容量がいっぱいになると、自動的に2枚目のカードに記録することで長時間録画ができる「リレー記録」や、撮影時にデータを2枚のカードへ同時に記録する「バックアップ記録」を選択できる。

 サイズは幅145×高さ195×奥行き350mmで、重さは1880g。