スマートフォンユーザーの8割以上がセキュリティに不安、マカフィーが調査

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2011/09/13 11:43

 マカフィーは、9月12日、スマートフォンユーザーのセキュリティに関する意識や被害の実態を調査した「スマートフォン利用におけるセキュリティ意識調査」の結果を発表した。調査は8月29~30日、インターネットで日本国内に住む10~60代のスマートフォンユーザーを対象に実施し、有効回答数は730(男性365、女性365)。

 調査結果によると、スマートフォンユーザーの84.9%が、利用に際して何らかのセキュリティ上の不安を感じている。その一方で、15.1%のユーザーは「とくにセキュリティに不安を感じない」と回答しており、その傾向は男性(41.8%)よりも女性(58.2%)に表れている。


 セキュリティに関する具体的な不安(複数回答)では、1位が「ウイルスなどのマルウェア感染」(57.3%)、2位が「スマートフォンの紛失」(47.7%)、3位が「連絡先や写真データなど個人情報の流出」(41.1%)だった。


 また、スマートフォンの利用にあたって、約6人に1人(17.5%)が実際に「セキュリティ上の問題に遭遇した」と回答。被害内容は、迷惑電話やメールなどの「着信や受信」(9.9%)が最も多かった。

 数は多くないが、「ウイルスなどマルウェアに感染」(2.7%)や、「不正なウェブサイトへのアクセスやフィッシング詐欺」(2.1%)などの被害にあったユーザーも存在する。アプリをインストールした際にスパイウェアに感染したユーザーもいた。

 スマートフォンが見つからず、紛失が疑われる場合は、81.2%のユーザーが「1時間以内」に不安を感じ、3人に1人以上(36.4%)は「10分以内」で不安になる。ユーザーが不安を感じるまでの平均時間は約1時間半(91.4分)で、男性(99.7分)よりも女性(83.1分)のほうが15分短い。

 また、何らかのセキュリティ侵害で、スマートフォンのデータを紛失してしまった場合は、46.7%のユーザーがデータを復旧できるのであれば、「3000円」以上を支払うと答えており、8.1%のユーザーは「1万円以上」を支払ってもよい」と考えている。データ復旧に支払う金額の平均は3874円で、女性(3308円)よりも男性(4447円)のほうが1000円以上高かった。

 スマートフォンユーザーの87.5%は、スマートフォンには「何らかのセキュリティ機能が必要」と考えている。スマートフォン向けセキュリティアプリに求める機能(複数回答)としては、1位が「ウイルス対策」(67.3%)、2位が「データのバックアップ」(37.8%)、3位が「データのリストア」(27.8%)となっている。

 一方で、「ウェブフィルタリング」(5.2%)、「リモートワイプ」(6.3%)、「ウェブプロテクション」(6.7%)などの機能には、あまり必要性を感じていない。