HOYA、新開発の「Qマウント」採用、世界最小・最軽量のデジタル一眼「PENTAX Q」

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2011/06/23 18:24

 HOYAのPENTAX イメージング・システム事業部は、6月23日、新開発の「Qマウント」システムを採用した小型・軽量のレンズ交換式デジタル一眼カメラ「PENTAX Q」を近日中に発売すると発表した。

PENTAX Q(左からホワイト、ブラック)

 「PENTAX Q」は、従来のKマウントでは難しかった小型のデジタル一眼が欲しいというニーズに応えて開発。高精細な1/2.3型の裏面照射型CMOSイメージセンサや、センサのサイズに合わせて新たに開発した「Qマウント」規格の超小型レンズ、光学ファインダーやミラーなどを必要としない“ミラーレス”の本体構造の採用などによって、6月15日現在、レンズ交換式デジタルカメラで世界最小・最軽量を実現した。

小型・軽量なのでポケットに入れて持ち運べる

 小型ながら高い基本性能をもち、有効約1240万画素の静止画や1920×1080ピクセルのフルHD動画、最高約5コマ/秒の高速連続撮影、最高ISO6400の高感度撮影ができる。従来のデジタル一眼レフ同様、本体内蔵の手ブレ補正機構「SR(Shake Reduction)」や超音波振動によるゴミ除去システム「DR II(Dust Removal II)」など、撮影をアシストする機能も充実させた。さらに、被写体の前後のボケ量を自動的に調整して撮影できる「ボケコントロール」や、独創的な画像が楽しめる「スマートエフェクト」など、最新のデジタル画像処理機能を盛り込んだ。

 新開発の「Qマウント」は、フランジバック(マウント面から撮像素子面までの距離)を、従来のKマウントに比べ約5分の1に縮小し、マウント口径を約3分の2に縮小した。「PENTAX Q」専用の交換レンズとして、レンズキットに付属する高性能レンズシリーズ2種のほか、個性的な描写を手軽に楽しめるユニークなレンズ3種も近日発売する。

 ボディ外装には、高い質感と耐久性を兼ね備えるマグネシウム合金を採用。ポップアップ式の内蔵ストロボ、大きく見やすい広視野角の3.0型液晶モニタを搭載する。記録媒体はSD/SDHC/SDXCメモリカード。サイズは幅約98.0×高さ57.5×厚さ31.0mm、重さは専用充電池・SDカード込みで約200g、本体のみで約180g。カラーはホワイトとブラックの2色。

 価格はオープン。実勢価格は、ボディにF1.9と明るい8.5mm(35mmフィルム換算で47mm)の単焦点レンズ「01 STANDARD PRIME」が付属する「PENTAX Q レンズキット」が7万円程度、ボディに「01 STANDARD PRIME」と5~15mm(35mmフィルム換算で27.5~83.0mm)の標準ズームレンズ「02 STANDARD ZOOM」が付属する「PENTAX Q ダブルレンズキット」が9万円程度の見込み。

 専用アクセサリとして、標準単焦点レンズ「01 STANDARD PRIME」専用の外付け光学ファインダー「O-VF1」、両吊りストラップが付いた専用カメラケース「O-CC115」(ホワイト、ブラック、レッド)を発売する。価格はオープンで、「O-VF1」が2万円程度、「O-CC115」が5000円程度の見込み。