東芝、今年度中に「待機電力0W」の液晶テレビやBDレコーダー投入へ

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2011/06/16 12:02

 東芝は、6月15日、記者会見を開き、デジタル商品に関する節電への取り組みを発表した。

節電への取り組みを発表

 同日発表したバッテリ搭載の19V型液晶テレビ「レグザ 19P2」の紹介に加え、今年度中に待機電力0Wを実現する「レグザ」とBDレコーダー「レグザ ブルーレイ」を投入する方針を明らかにした。また、PCは、ネットブックと液晶一体型を除いた「dynabook」全機種で、7月中旬から配布する無料ソフトをインストールすることで電力ピークシフト機能に対応できるようにする。

バッテリで駆動する19V型液晶テレビ「レグザ 19P2」

 また、Yahoo!Japanの「電力使用状況メーカー」を活用し、ユーザーが設定した電力使用率に達すると、タブレット端末スマートフォンからレグザに節電モードへの切り替えを指示するアプリ「RZ節電リモ」を、7月中旬に提供する。

 製品に加え、家庭での節電を支援する冊子『節電BOOK テレビ・レコーダー編』『節電BOOK PC編』を作成して店頭で配布し、同社ホームページにも掲載することで省エネ性能や機能を訴求する。さらに、経済産業省が7月から実施する家庭の節電促進策「家庭の節電宣言」に協賛し、消費電力15%削減の達成賞の一つとして「レグザ 19P2」と「dynabook T751」を提供する。

待機電力ゼロWを実現する液晶「レグザ」とBDレコーダー「レグザ ブルーレイ」の参考展示

 東芝デジタルプロダクツ&サービス社デジタルプロダクツ&サービス第一事業部の長嶋忠浩事業部長は、バッテリ搭載の液晶テレビ「19P2」について、「月産1万台を目指す」と表明。「製品化を明らかにした2か月前の時点では、その半分と考えていた」というが、販売店などからの評価を受け、当初の見込み台数の倍にしたという。バッテリ搭載テレビのラインアップ拡充については、「需要を見ながら検討する」としながら、「節電に貢献する商品を続々と投入していく」との意向を示した。

 バッテリ搭載の「19P2」は、4月の製品化宣言から2か月というスピードで発売を発表。もともと電源事情が不安定な東南アジアで売れていたバッテリ搭載テレビのキーコンポーネントを流用することで実現した。