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エコポイント改定目前! 最低限チェックしたい薄型テレビ選びのポイントと最新のタイプ別価格

特集

2010/11/26 20:57

 来月12月1日のエコポイント制度の改定を前に、量販店の薄型テレビコーナーは人で溢れかえっている。11月27日、28日の土日2日間が混雑のピークだろう。それでも11月中に買いたい! という方に、最低限抑えておきたい薄型テレビ選びのポイントと、目安となるタイプ別の平均価格情報をお届けする。

11月第3週、販売台数1位を獲得したシャープの32V型液晶テレビ「LC-32SC1-B」

量販店は接客を受けるだけで順番待ちの異例の事態



 12月1日購入分から、エコポイントの付与ポイントが改訂される。薄型テレビの場合、付与ポイントはサイズごとに異なり、どのサイズもおよそ半減となる。さらに2011年1月1日以降購入分からは、対象製品の省エネ基準が「統一省エネラベル4☆」から「統一省エネラベル5☆」に変更され、「テレビを買い替えてリサイクルを行った場合」に限定される。つまり、対象製品が減り、買い替え以外、エコポイントが一切もらえなくなるのだ。

 11月半ば、都内の大型量販店と地方の量販店を見て回ったが、どちらも接客を受けるだけ順番待ちという混雑ぶり。製品そのものもほとんどが入荷待ちで、せっかく買っても手元に届くのはだいぶ先、という異例の事態が発生している。11月23日に訪れたある量販店はプライスカードに入荷時期を記載していたが、早くても12月下旬、なかには来年1月・2月上旬と書かれている製品もあった。ここまで待たされるとなると、普通なら購入を見送る人も多いはず。しかし、エコポイントの申請受付は領収書の日付で決まるので、皆さん納得したうえで購入しているようだった。

薄型テレビ購入、最低限ココだけはチェック!



 薄型テレビを選ぶとき、最低限、気にしておかなければならないキーワードが、「フルハイビジョン(フルHD)」「LEDバックライト」の二つ。そして「録画機能の有無」だ。これら三つのポイントとサイズで絞り込めばいい。

 画面サイズが37V型以上なら、ほぼすべての製品がフルHDに対応している。これに対して、32V型や20V型台の中小型サイズは、一部機種しか対応していない。価格は高くなるが、BSデジタル放送や市販のBDソフトを見るなら、もともとの映像ソースのクオリティを再現する1920×1980のフルHD対応モデルを選びたい。

 「LEDバックライト」は比較的新しい技術で、製品化された当初は、大画面の上位機種にしか搭載されていなかった。現在は32V型など、普及価格帯の製品にも多く搭載されている。高画質化だけではなく、省エネ効果もあるので、できればLEDバックライト搭載モデルを選ぼう。ただ、同じサイズのLEDバックライト非搭載モデルに比べ、価格は高め。その価格差に納得できるかどうかが判断のポイントだ。

 「録画機能の有無」とは、最近注目度が高まっている「録画テレビ」のこと。テレビ単体で、外付けHDDや内蔵HDDなどに簡単に録画できる手軽さが好評のようだ。とはいえ、レコーダーをすでにもっている人や、そもそも録画する習慣のない人には不要な機能。録画機能のあるテレビとないテレビで迷った方は、こちらの記事「録画テレビ/レコーダー どのタイプがおススメ?」を参照して欲しい。

 2010年10月の「BCNランキング」で、最も販売台数の多かったサイズは32V型。構成比は36.2%と、実に全体の4割近くを占める。量販店のテレビコーナーに行くと大画面モデルが主流のように錯覚しがちだが、依然として一番人気は32V型だ。

 次いで40型(14.3%)、19V型(9.6%)、26V型(9.3%)、22V型(7.6%)、42V型(6.6%)、37V型(5.5%)、46V型(4.8%)、20V型(3.7%)、52V型(0.9%)と続く。40V型以上の大画面テレビは全体の27.6%にとどまり、そのうち40V型が51.8%と過半数を占める。また、タイプ別に分類すると、幅広いサイズをラインアップする液晶が94.8%、製品のほとんどが40V型以上になるプラズマが5.2%だった。

2010年10月 地上デジタル放送対応薄型テレビ(※)
サイズ別販売台数構成比と平均単価
順位 画面サイズ(V型) 販売台数シェア(%) 税別平均単価(円) 1インチ当たりの単価(円)
1 32 36.2 59,830 1,869.7
2 40 14.3 103,502 2,587.6
3 19 9.6 31,308 1,647.8
4 26 9.3 53,259 2,048.4
5 22 7.6 40,888 1,858.5
6 42 6.6 108,665 2,587.3
7 37 5.5 97,279 2,629.2
8 46 4.8 160,192 3,482.4
9 20 3.7 34,773 1,738.7
10 52 0.9 226,364 4,353.2
- 薄型テレビ全体 - 73,401 -
※地上デジタルチューナー(ワンセグ除く)を搭載した液晶/プラズマテレビを対象に集計
「BCNランキング」2010年10月 月次<最大パネル>

 一番人気の32V型は、リビング、キッチン、プライベートルームと、どんな部屋にもマッチするジャストサイズ。1インチ当たりの平均単価も、ひと回り小さい26V型に比べて安い。6畳以下のやや狭い部屋に置く場合や、どれにすればいいのか迷ったら、32V型の液晶テレビを選んでおけば無難だろう。

タイプ×サイズでほぼすべてのモデルを網羅 最新の平均単価は?



 これらの三つのポイントとサイズを組み合わせ、10月に販売台数の多かった上位8サイズについて、タイプ別に11月第3週(11月14日-20日)の平均単価を集計した。なお、録画機能は単純にあり・なしで区分し、液晶とプラズマは合算している。
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薄型テレビ(液晶テレビ+プラズマテレビ)タイプ別平均単価


 最も販売台数が多かった、通常ハイビジョンのLEDバックライト非搭載・録画機能なしの32V型液晶テレビの税別平均単価は4万7978万円、税込みだと5万377円の計算になる。エコポイント抜きでも驚きの低価格だが、32V型に付与されるエコポイントは、12月1日以降、1万2000ポイントから6000ポイントに改定される。半年先はともかく、ここ1、2か月の間に本体価格が急に6000円以上も下がる確証はないので、確かに今すぐ買ったほうがおトクのようだ。(BCN・嵯峨野 芙美)


2010年11月第3週 地上デジタル放送対応薄型テレビ(※)
シリーズ別販売台数シェア トップ20
順位 メーカー シリーズ名・型番 タイプ 画面サイズ(V型) LEDバックライト 録画機能の有無 販売台数シェア(%)
1 シャープ LC-32SC1 液晶 32 あり なし 4.9
2 東芝 32A1 液晶 32 なし なし 4.1
3 シャープ LC-32E7 液晶 32 なし なし 4.0
4 シャープ LC-19K3 液晶 19 あり なし 3.3
5 ソニー KDL-32EX300 液晶 32 なし なし 3.2
6 シャープ LC-20E7 液晶 20 なし なし 2.8
7 パナソニック TH-L32C2 液晶 32 なし なし 2.6
8 シャープ LC-40SE1 液晶 40 あり なし 2.3
9 シャープ LC-32DX3 液晶 32 あり あり(BD) 2.2
10 ソニー KDL-40EX500 液晶 40 なし なし 2.1
11 パナソニック TH-L19C21 液晶 19 なし なし 1.9
12 シャープ LC-22K3 液晶 22 あり なし 1.9
13 パナソニック TH-L32X2 液晶 32 なし なし 1.8
14 東芝 19RE1 液晶 19 あり あり(外付けHDD対応) 1.7
15 日立 L32-C05 液晶 32 なし なし 1.7
16 シャープ LC-26E7 液晶 26 なし なし 1.7
17 シャープ LC-40AE7 液晶 40 なし なし 1.7
18 ソニー KDL-26EX300 液晶 26 なし なし 1.6
19 ソニー KDL-22EX300 液晶 22 なし なし 1.6
20 東芝 42Z1 液晶 42 あり あり(外付けHDD対応) 1.6
※地上デジタルチューナー(ワンセグ除く)を搭載した液晶/プラズマテレビを対象に集計
「BCNランキング」2010年11月第3週 週次<最大パネル>

*「BCNランキング」は、全国の主要家電量販店・ネットショップからパソコン本体、デジタル家電などのPOSデータを毎日収集・集計している実売データベースで、日本の店頭市場の約4割をカバーしています。