NTTドコモ、サムスン電子のAndroid端末「GALAXY」2機種、7型は2台目需要狙う

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2010/10/05 17:10

 NTTドコモは、10月5日、OSにAndroidを採用したサムスン電子製のスマートフォン「GALAXY」2機種を、10月下旬から発売すると発表した。価格はオープン。ラインアップと新規契約の場合の実勢価格は、4型有機ELディスプレイを採用した「GALAXY S SC-02B」が3万円前後、7型液晶の「GALAXY Tab SC-01C」が4万円前後の見込み。発売は「GALAXY S」が10月下旬、「GALAXY Tab」が11月下旬の予定。「GALAXY S」については、10月15日から全国のドコモショップで事前予約を開始する。

 「GALAXY S SC-02B」は、タッチパネル式の4型有機ELディスプレイ「SUPER AMOLED」を搭載する端末。どの角度から画面を眺めても、美しく高精細に表示する。屋外の明るい場所でも見やすい。操作はマルチタッチに対応し、ウェブサイトのページや写真を拡大・縮小できる。ボディは厚さ約9.9mm、重さ約118gとスリムに仕上げた。

GALAXY S SC-02B

 製品名の「S」には、「Smart Life」「Sincere」「Synchronized」「Stylish」「Sexy」「Simple」の六つの意味が込められている。独自開発のユーザーインターフェース「Touch Wiz UI」を搭載し、待ち受け画面上にmixiやTwitterなど複数のSNSを一画面で表示できる「SNS browser」、写真や文書などを簡単にSNSに投稿できる「Days」を配置可能。

 ハイビジョンの動画が撮影できる有効約500万画素のカメラを装備。無線通信としてIEEE802.11b/g/nの無線LANに対応する。内蔵メモリは16GBで、外部メモリとしてmicroSD/SDHCカードに対応。サイズは約高さ122×幅64×高さ9.9mm。ラウンドフォルムで手になじみやすい。カラーはメタリックブラック。

「GALAXY Tab」はウェブサイトや電子書籍の閲覧を重視するユーザーがターゲット

 「GALAXY Tab SC-01C」は、タッチパネル式の7型液晶を搭載。ウェブサイトや動画、写真、電子書籍などを大画面で見ることができ、コンテンツの作成・閲覧を頻繁に行うユーザーの2台目を想定している。ボディの厚さは約12.1mm、重さは約382gで、スーツの内ポケットにも収まる大きさだ。Bluetoothヘッドセットなどを使えば、音声通話ができる。

 4000mAhの大容量バッテリを搭載し、最長で約7時間の連続動画視聴、約14時間の連続通話に対応する。記録媒体は16GBのメモリに加え、microSD/SDHCカードに対応する。カメラは有効約320万画素。サイズは約高さ191×幅121×高さ12.1mmで、スーツの内ポケットにも収まる。カラーはChic White。

GALAXY Tab SC-01C

 2機種ともに、メールはNTTドコモのiモードのメールアドレスを使うことができる「spモード」に対応。OSはAndroid 2.2。アプリケーションストア「ドコモマーケット」「Androidマーケット」「SAMUSUNG Apps」から好みのアプリをダウンロードすることができる。再生ソフト「Flash Player 10.1」を備え、滑らかなフラッシュ形式の動画が楽しめる。無線通信としてBluetooth 3.0に対応する。

 このほか、NTTドコモがスマートフォン向けに提供する電子書籍のトライアルサービスを利用することができる。サービス期間は10月下旬から12月下旬。

大画面の「GALAXY Tab」はPCのように操作・閲覧できる

 NTTドコモの山田隆持社長は、「ソニー・エリクソン・モバイルコミュニケーションズ製の『Xperia』で手応えを感じているように、スマートフォンは思っていた以上に人気があり、今後も市場は成長していくとみている。ユーザーにスマートフォンを抵抗なく使ってもらえるよう、『おサイフケータイ』『ワンセグ』などの日本独自の機能をスマートフォンに移植する。今後、さらにラインアップを拡充していく」と方針を述べた。

(左から)NTTドコモの山田隆持社長、サムスン電子の申宗均無線事業部長 社長

 サムスン電子の申宗均無線事業部長 社長は、他社製スマートフォンと比較した「GALAXY」の優位性について、「通信事業者として日本で定評のあるNTTドコモがキャリアであること。OSにオープンなプラットフォームであるAndroidを採用していること」の2点を挙げた。さらに、「『GALAXY』はグローバル市場ですでに受け入れられている。高機能な端末を日本市場に投入することで、よりよい製品・サービスをユーザーに提供できる」と自信をみせた。