キヤノン、世界最大202×205mmの超大型・超高感度のCMOSセンサを開発

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2010/08/31 17:38

 キヤノンは8月31日、チップサイズが202×205mmと世界最大のCMOS(相補性金属酸化膜半導体)センサの開発に成功したと発表した。大型化により集光量を増やすことができるので、プロ用デジタル一眼レフカメラに搭載されている35mmフルサイズCMOSセンサの約100分の1の光量で撮影することができる。

開発した超大型CMOSセンサ(左)と従来の35mmフルサイズCMOSセンサ(右)

 開発したセンサは、現在、製品化している最大のCMOSセンサの約40倍の大きさで、大型化によって集光量が増えたことで、光の少ない暗い環境でも撮影できる。わずか0.3ルクス(月夜の半分程度の明るさ)の照度で毎秒約60コマの動画を撮影することも可能。同社では、用途として、星空や夜間の動物の動画撮影や、夜間の監視カメラへの応用などを検討している。

 従来、センサを大型化すると、データ信号を受信してから送信するまでの時間が長くかかってしまい、出力の高速化が難しいなどの問題があった。しかし、回路設計を工夫することでこの問題を解決し、動画対応の巨大なCMOSセンサの開発に成功した。製造プロセスを徹底的にクリーン化することで、画像の欠けやゴミなども抑えている。