米マカフィー、2010年第2四半期の脅威レポート、マルウェア作成が過去最高

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2010/08/13 14:40

 米マカフィーは、2010年第2四半期の脅威レポートでマルウェアが過去最高数を記録、2010年上半期がマルウェア作成の最も活発な6か月間だったと発表した。一方、スパムは、2010年第1四半期から2.5%増と横ばいだった。

 2010年第2四半期、第1四半期に引き続きマルウェアが増加し続け、2010年上半期で新しく1000万個のマルウェアが確認されたという。リムーバブルメディアの脅威が最も多く、次いで偽のウイルス対策ソフトやソーシャルメディア固有のマルウェアが続いた。日を追うごとに全世界で約5万5000個と膨大に登場し続けているマルウェアは、上位2位を自動実行機能を利用するタイプと、パスワードを盗み出すトロイの木馬で占めていた。

 一方、2009年第3四半期に最高の数だったスパムは、1日で約1750億通と頭打ちになっている。また、サイバー犯罪者は、南アフリカで開催されたFIFAワールドカップをきっかけに、さまざまなオンライン詐欺を仕かけており、ワールドカップや中東での紛争といった大きなトピックがあるたびにインターネット検索を「汚染」する傾向が引き続いているようだ。

 オンライン詐欺の傾向が国によって異なっていることも明らかになった。配達通知スパムである「不達通知詐欺」が最も多い国は、米国やイタリア、スペイン、中国、イギリス、ブラジル、ドイツ、オーストラリアなど。メールにウイルスやトロイの木馬を添付し、感染したウェブサイトにアクセスするように促すマルウェアスパムが多いのは、コロンビアやインド、韓国、ロシア、ベトナムという。

 ほかにも、休止していた2つのボットネットの復活も確認。世界で最大のボットネットと考えられていたStormワームとKrakenが再び増加している。