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地デジパソコン夏モデル速攻レビュー 富士通「LIFEBOOK AH550/3AT」手頃な価格でBD録画も

レビュー

2010/06/25 19:41

 Windows 7搭載の最新のパソコンは、すぐれたAV性能を備え、エンタテインメントを存分に楽しめる機種が多い。地上デジタル放送が視聴できる「地デジパソコン」もその一つ。ここでは、大手各社の地デジパソコン夏モデルを使いながら、その特徴やメリットを紹介する。第3回は、富士通のノートパソコン「LIFEBOOK AH550/3AT」だ。手頃な価格で地デジ視聴やBD録画ができる。

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ブランド名を「LIFEBOOK」に一新、価格対性能比のよいモデル



 富士通は、ノートパソコンブランドを従来の「BIBLO」から「LIFEBOOK」に一新。今回レビューしたのは、CPUにCore i3-350M、4GBメモリ、500GBのHDDを搭載し、地デジチューナーやBDドライブを備えたノートパソコン「LIFEBOOK AH550/3AT」だ。同社の直販サイトでの価格は16万4800円前後と手頃。価格と性能のバランスがいい。

富士通「LIFEBOOK AH550/3AT」

 カラーは艶のあるコーティングのシャイニーブラックだが、指紋は付きにくい。他のモデルのように、アーバンホワイトやクリムゾンなどのボディカラーが選べるとよかった、というのが本音だ。本体の最厚部は40mmを越えるが、パームレストが広いので操作性は問題ない。

高速でのデータ転送が可能なUSB3.0を搭載



 Windows 7のベンチマークプログラムでチェックしたところ、グラフィックスのスコアは4.6で、一般的な作業を行うには十分。しかし、ハイビジョン映像を再生したり、録画をしているときには、他のヘビーな作業は控えたほうがいいだろう。

Windows 7標準のベンチマークプログラムの計測結果

 液晶ディスプレイは15.6型で、LEDバックライトを採用。解像度は1366×768画素で、フルハイビジョン(HD)表示ができないのは残念。しかし、画質は鮮やかだ。光沢タイプということもあり、やや映り込みがあるが、視野角が広いので数人で一緒に画面を見ることができる。

右側面のUSB端子はUSB3.0に対応

 インターフェースは充実している。BDドライブを搭載し、BD-Rに最大6倍速、BD-REに最大4倍速での書き込みができる。もちろん、BDビデオも再生できる。USBは合計4ポート装備。このうち、右側面のUSB端子はUSB3.0に対応している。USB3.0は、USB2.0の10倍以上の最大5Gbpsの通信速度を持つ次世代の接続規格。USB3.0対応の外付けHDDを接続すれば、100M/秒以上の転送速度が得られるので、大容量データが軽々と扱えるようになる。無線LANはIEEE 802.11b/g/nに準拠しており、高速通信が可能。有線LANが100BASE-TXでギガビットに対応していないので、無線LANを活用したい。
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キーボードにはテンキーを備える

 キーボードはテンキー付き。キーピッチは約18.4mmと余裕のサイズだ。キーストロークは3mmで適度なクリック感があり、タイプ感は柔らかい。タイプ音は、高い音ではないのでうるさくない。矢印キーが一段落ちていて、特殊キーが大きめに確保されているので入力しやすい。タッチパッドのサイズは66×38mmで、大画面ノートとしては小さめだが、表面にマット処理を施しているので、指が滑らかに動かせる。

最新のオフィスソフト「Office Home and Business 2010」を搭載

 そのほか、ワード、エクセル、アウトルックに加え、パワーポイントやワンノートを収録している最新のオフィスソフト「Office Home and Business 2010」をプリインストルしているのはうれしいところ。資料を作成したり、情報を一元管理したいユーザーに便利だ。

地デジの視聴ソフトは、マイクロソフトの「Windows Media Center」



 地デジチューナーは1基のみ。mini B-CASカードはバッテリパックを取り外した部分に装着する。アンテナ入力端子は、付属の変換ケーブルを利用して接続する。地デジ視聴ソフトは、マイクロソフトの「Windows Media Center」を利用する。初期設定で郵便番号を入力し、地域を選択すれば、すぐにテレビ番組が映る仕組みだ。リアルタイムで視聴しているテレビ番組を一時停止できる「タイムシフトモード」は、電話がかかってきたり、急な来客のときに便利だ。映像を記録できるのは最大40分なので、それ以上の時間がかかりそうなら録画しておくといいだろう。

アンテナは、付属の変換ケーブルで接続。mini B-CASスロットはバッテリーパックを取り外した部分に備える

 データ放送にも対応しているので、クイズ番組などの双方向サービスに参加することもできる。もちろん電子番組表機能も搭載しているが、3m程度離れた場所でもリモコン操作ができるユーザーインタフェース「10フィートUI」に最適化していることもあり、一覧性は低い。裏番組のチェックや、ザッピングには使いづらいかもしれない。

データ放送に対応する

 録画の予約は、ジャンルやキーワードなどで検索できるので、番組表を使わずに済む。シリーズ予約もでき、海外ドラマやアニメ番組も取り逃さない。なお、時間を指定して番組の一部だけを録画することはできない。

「Windows Media Center」の電子番組表

ジャンルで番組を絞り込んで予約録画できる
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内蔵HDDの容量が足りなくなったら、USB接続のHDDに録画



 1時間のハイビジョン放送を録画するには約7.6GBの容量が必要。パソコンに搭載しているHDDの容量は500GBなので、ノートパソコンとしては大きめだが、地デジ番組を録画しているとあっという間に足りなくなってくる。そんな時は、USB接続のHDDに録画するといい。設定画面から「テレビ」→「録画機能」→「番組の保存領域設定」で外付けHDDを選択すると、次回以降の録画が保存されるようになる。

保存先をUSB接続のHDDに変更できる

 BDへの保存は「録画番組をダビング」を開き、ウィザードに従うだけ。DVDにも同様の手順で記録できる。なお、BD-R/REにはハイビジョン放送を約3時間分記録できる。BD-R/RE DLは2倍の6時間となる。

BDへの保存は「録画番組をダビング」を開いてウィザードに従うだけ

 ダビング中は、番組の視聴や録画、再生はできない。また、マニュアルには録画中はウィルスキャンを行わないようにと書かれている。また、ブラウザやオフィスソフトを起動すると、映像が止まったり乱れたりすることがあるので、録画時には、他の作業はしないほうがいいだろう。

「テレビNaviガジェット」を使ってリアルタイムで番組情報を収集



 他の作業をしながらテレビをみたいときには、「テレビNaviガジェット」を使うといい。デスクトップに常時表示するアプリケーションで、リアルタイムにテレビ番組の情報を受け取ることができる。表示モードによっては、オススメ番組やドラマの特集などもチェックでき、クリックすれば視聴ソフトが開いて番組を表示できて便利だ。

コンパクトモードの「テレビNaviガジェット」

 「LIFEBOOK AH550/3AT」は、手頃な価格で地デジ視聴やBD録画ができるモデル。マイルームでテレビを見たり、番組を録画したい人に最適だ。(アバンギャルド・柳谷智宣)

ビジュアルモードに加え、子ガジェットも表示

【FMV LIFEBOOK AH550/3ATの主なスペック】
CPU:Core i3 350M(2.26 GHz)
OS:Windows 7 Home Premium 64ビット
メモリ:4GB
HDD:500GB
ディスプレイ:15.6型ワイドスーパーファイン液晶(1366×768ドット)
重量:約2.8kg
サイズ:幅372×奥行き260.3×高さ37.8-41.5mm

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