iPad Wi-Fiモデル+Pocket WiFiなら、3Gモデルよりもお得で便利に

レビュー

2010/06/22 12:52

 5月28日のiPad発売から半月以上が経った。様子見だった人も、周囲の楽しそうに使っている人たちを見て、購入を検討しているのではないだろうか。そこで悩むのが、Wi-Fiデルにするか、Wi-Fi+3Gモデルにするかのチョイス。同じ容量であれば、Wi-Fiモデルのほうが、Wi-Fi+3Gモデルよりも安い。モバイルWi-Fiルータを使えば、外出先での利用もバッチリだ。今回は、iPad Wi-Fiモデルとイー・モバイルのモバイルWi-Fiルータ「Pocket WiFi」を組み合わせて、その使い勝手を検証した。

・「Pocket WiFi」の第1弾レビュー第2弾レビューを読む

 プリペイドプランで一括購入する場合、Wi-Fi+3Gモデルは、同容量のWi-Fiモデルに比べ、1万3000円高い。通信料金は、「(iPad専用)データ定額プラン」で4410円/月で、月月割が適用されると2年間は2910円/月となる。

 iPadは無線LANを内蔵しているので、自宅やオフィスだけで利用するなら、Wi-Fiモデルでこと足りる。問題は、外に持ち出す場合だ。公衆無線LANサービスを活用する手もあるが、モバイルルータがあればアクセスポイントを探す必要がなく、とても便利だ。

iPad Wi-Fi+3G(左)とiPad Wi-Fi+Pocket WiFi(右)

接続は簡単、iPadでいつでもどこでもネットを快適に楽しめる



 「Pocket WiFi」は、イー・モバイルの回線を利用したモバイルWi-Fiルータ。単体でルータとして機能し、最大5台までのWi-Fi対応機器をインターネットに接続できる。通信速度は下り最大7.2Mbps、上り最大5.8Mbps。暗号化機能は、WEPとWPA/WPA2に対応していて、セキュリティも万全だ。初期設定ではWEPキーが設定されている。

 iPadとPocket WiFiの接続は簡単。Pocket WiFiの電源を入れれば自動的にネットにつながり、Wi-Fi対応機器で「D25HW-************」といったアクセスポイントが見つかる。アクセスするとパスワードを求められるので、Pocket WiFiに付属するWEPキーを入力する。これだけで、iPad Wi-Fiモデルがあっけなくネットにつながり、メールやウェブ閲覧、Twitter、たくさんのアプリケーションを利用できる。

Pocket WiFiの電源を入れる

iPadで無線LANを検出する

暗号化キーを入力する

ネットに接続。iPadの大画面は見やすい

 一度設定を保存すれば、次回以降はパスワードの入力なしで接続できる。Pocket WiFiはバッグに入れたまま、iPadでネットを利用できるのだ。しばらく使わずにいると、Pocket WiFiはバッテリ節約のために自動でスリープ状態に入るが、デフォルトで有効になっている「無線LAN自動オフ」機能を無効にしておけば、ネットにつなごうとするとすぐに復帰してくれる。

 東京・大崎の筆者の仕事場で実際に通信速度を測定したところ、Pocket WiFi接続で下り2.6-3Mbpsという結果だった。3G接続では下り1.6Mbps程度だったので高速だ。この程度のスピードがあれば、ウェブ閲覧はまったく問題ない。大容量のアプリや添付ファイルのダウンロードには多少時間がかかるが、じれったくなるほどではない。

通信速度を測定するアプリ「Speedtest X」を使った

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App Storeから大容量アプリをダウンロード、iTunes Storeも利用できる



 出先でおもしろそうなアプリを紹介してもらっても、20MB以上のファイルサイズのものは3G接続ではダウンロードできない。そんなとき、無線LAN接続なら、その場でダウンロードできる。iPad 3G接続の友人がいたら、Pocket WiFiにつながせてあげてもいい。コミュニケーションが盛り上がること間違いなしだ。

 3G接続では利用できないiTunes Storeも、Pocket WiFiがあれば、外出先で楽曲を検索・購入できる。お店に流れるBGMをその場で入手して、仲間に聞かせてあげられる。

大容量アプリをダウンロード

無線LAN接続ならiTunes Storeを利用できる(左)。3G接続では利用できない(右)

外出先で読書やSkype、さまざまなアプリを堪能、バッテリのもちも上々



 外出先でネットに接続できれば、iPadの魅力を存分に堪能できる。出たばかりの雑誌を購入してカフェで読書、大画面の地図アプリを見ながらアポイント先に迷わず向かうことができる。電話機能がないiPadだが、無料通話ソフト「Skype」を使えば電話をかけることもできる。

iPadのキラーコンテンツ「電子書籍」(左)、Skypeで通話もできる(右)

プリインストールされているアプリ「マップ」

 Pocket WiFiのバッテリ駆動時間は、連続通信で約4時間。筆者の場合は、そこまでヘビーにネット接続することは少ない。通常は、通勤のときにウェブやSNSをチェックし、ランチでTwitter、ときどきメールといった感じではないだろうか。このような使い方なら、半日以上は軽くもつ。ただ、帰宅するまでは少々きついので、オフィスや外出先で充電する手段を用意しておいたほうがいいだろう。コンセントがあるなら、ACアダプタを使おう。約4時間でフル充電できる。USB接続の場合は6時間かかるが、充電池のエネループを使ったUSB充電器などがあれば、場所を選ばずに充電できる。
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複数の機器をネットに接続、デザインもWi-Fiモデルがスマート



 iPod touchやノートPC、PSPやニンテンドーDSなどのゲーム機からもPocket WiFiを利用できる。接続方法は、iPadと同じく、ネットワーク名(SSID)を選択して、パスワード(暗号化キー)を入力するだけ。オフィスで会議するときに、参加者のノートPCをネットにつなげる、自宅に友人を招いてゲーム大会をするときなどに活躍する。もちろん、iPhoneやiPad Wi-Fi+3GをPocket WiFiにつなぐこともできる。なお、PCの場合は、USBケーブルで接続し、モデムとして動作させることもできる。

iPod touchとiPad Wi-Fiの両方をネットにつなげた

 Wi-FiモデルとWi-Fi+3Gモデルは、デザインの違いも大きい。Wi-Fiモデルの背面はすっきりしているが、Wi-Fi+3G版はアンテナ部分が黒い樹脂になっている。電波状態をよくするための工夫だが、格好よさが信条のiPadでは気になるところ。また、重さは、Wi-Fi+3Gモデルが730g、Wi-Fiモデルが680gと、Wi-Fiモデルの方が50g軽い。この点もWi-Fiモデルのメリットだ。

左がWi-Fi+3Gモデル、右がWi-Fiモデル

Pocket Wi-Fiは価格プランによって大きな割引を受けられる



 Pocket Wi-Fiは、本体が安いのが大きな魅力だ。イー・モバイルのオンラインストアなら、各料金プランともに年間契約がない「ベーシック」で契約すると、本体価格は3万9580円だが、2年契約することで、大幅な割引がある。例えば、「新にねん」なら2万4000円、「にねんM」なら3万3600円の値引きが受けられる。さらに、2010年8月20日までの「新世代Wi-Fiキャンペーン」期間中なら、データプランを「にねんM」で契約すると本体価格が1円となるほか、基本使用料4980円/月のところが、はじめの12か月間が毎月1000円引きの3980円/月になる。このコストパフォーマンスは見逃せない。

 最近、電車に乗っていると、「DH25HW-」から始まるネットワークを複数検出し、自分のPocket WiFiがどれだったかわからなくなることがある。着実にユーザーが増えているようだ。複数の無線LANデバイスをもっているなら、一刻も早くモバイルルータを手に入れて、快適なネット接続を活用して欲しい。(アバンギャルド・柳谷智宣)

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