ソフトバンクM、これからは無線LANで高速通信、ケータイ09年冬/2010年春モデル

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2009/11/10 20:28

 ソフトバンクモバイルは11月10日、携帯電話の09年冬/2010年春商戦向けの新モデルとして、無線LANを利用した高速パケット通信に対応するモデルを中心に18機種を発表。11月中旬から順次発売する。

無線LAN対応の940SH

高速Webブラウジング、大容量の動画配信に対応する「ケータイWi-Fi」



 新製品の目玉は、無線LANを利用して最大54Mbpsの高速パケット通信が可能な新サービス「ケータイWi-Fi」に対応する8機種。対応端末は、専用サイト「ケータイWi-Fiチャンネル」から、映画・ドラマ・お笑いなどの動画、新聞・雑誌などさまざまな大容量コンテンツを快適に楽しめる。 

「ケータイWi-Fiチャンネル」から、さまざまなコンテンツを楽しめる

 孫正義社長は冒頭で「これからのケータイは高画質な動画、高速なWebブラウジングは当たり前。いずれWi-Fiのついていないケータイはケータイではないと言われる時代がくる。今後すべての商品端末に搭載していきたい」と語り、「動画、新聞、雑誌、音楽などあらゆるサービスがWi-Fiを通じて、よりスピーディに、感動的に実現されていくだろう」とアピールした。 

孫正義社長

 対応機種は、シャープ製のAQUOS SHOT「940SH」、AQUOSケータイ FULLTOUCH「941SH」、AQUOSケータイ「943SH」、NEC製の「940N」、09年夏モデルとして発表した「931N」、パナソニック モバイルコミュニケーションズ製のVIERAケータイ「941P」の計6機種。

 そのほか、サムスン電子製「X01SC」と東芝製dynapocket「X02T」、来春発売予定のAndroidケータイなどスマートフォン3機種でも利用できる。

大画面で「ケータイWi-Fi」のコンテンツを最大限に楽しめる機種たち



 「940SH」は、カメラ機能にこだわったモデル。有効1210万画素のCCDカメラに、携帯電話として世界初の連続100枚連写機能を搭載。ゴルフやテニスのフォームチェックなどに活用できる。 

940SH

 また、カメラがあらかじめ登録した人の顔を認識。撮影時は最大5人まで優先してフォーカスを合わせるほか、撮影後は登録した人が映っている写真を見分けて自動でおすすめのアルバムを作成する。発売時期は11月中旬以降。 

 「941SH」は、世界で初めて1024×480ドットの4.0インチハーフXGA液晶を搭載したフルタッチ対応端末。パソコン向けのサイトも横スクロールなしで閲覧できる。有効800万画素のCCDカメラも装備する。発売時期は11月下旬以降。 

941SH

 「943SH」は、画面が90度回転するサイクロイドタイプの端末としては最薄となる17.5mmのスリムボディに、3.4インチワイド液晶を搭載。また、ワンセグチューナーを2基内蔵し、2番組を同時視聴・録画できるほか、視聴中に別の番組を録画する「裏番組録画」にも対応する。発売時期は2010年3月以降。

 「940N」は、薄さ13.9mmの本体に、大画面3.2インチワイド液晶を装備。パソコン用のメールアカウントを設定し、携帯電話で自宅や会社のメールを送受信することができる「PCメール」に対応するほか、1500個のマイ絵文字や、多彩なデコレーションメールテンプレートをプリインストールする。発売時期は12月中旬以降。 

940N

 「941P」は、本体が縦・横の両方で開く、Wオープンスタイルがさらに進化。従来モデルでは横オープン時に必要だったスライド式レバーの操作がなくなり開けやすくなったほか、より大型の3.3インチワイド液晶搭載した。 

「941P」はボタンがタッチパッドに切り替わる

 ダイヤルボタンと「*」「♯」ボタン部分はワンタッチでタッチパッドに切り替えることができ、Webサイトを閲覧する際に操作しやすい。発売時期は2010年2月以降。

Windows Mobile 6.5を搭載するスマートフォン、Androidケータイも登場



 「X01SC」と「X02T」は、OSにWindows Mobile 6.5を採用したスマートフォン。アプリケーションストア「Windows Marketplace for Mobile」から多彩なアプリをダウンロードできる。発売時期はともに12月中旬以降。 

「X01SC」と「X02T」

 「X01SC」は重さ103.9gと、PCと同じ配列のQWERTYキーボード搭載で国内最軽量のモデル。一方、「X02T」は、クロック数1GHzのQualcomm製CPU「Snapdragon」を搭載し、容量の大きいデータの操作や、ブラウジングが快適に行える。ディスプレイには4.1インチワイドのフルタッチパネル液晶を採用した。

 加えて、来春にAndroidケータイを発売することも発表。3.7インチ有機EL液晶を備え、CPUには「Snapdragon」を搭載する予定。

豊富なカラーバリエーションなどライフスタイルに合わせて選べる端末



 そのほか、シャープ製端末として、滑らかなカーブを描く手になじむデザインが特徴のTHE PREMIUM5「942SH」、「942SH」にハローキティのデザインをあしらい、各種オリジナルコンテンツを内蔵する「942SH KT」、Jelly Beansをモチーフに7色のバリエーションを揃えたJelly Beans「840SH」をラインアップ。 

ハローキティモデル「942SH KT」

 パナソニック モバイルコミュニケーションズ製端末としては、キーを回転させてメール閲覧、Webブラウジングといった操作が可能な「スピードセレクター」を採用するVIERAケータイ「940P」、15色から好きな色を選べるCOLOR LIFE「840P」、シンプルなデザインに3.0インチワイド液晶を搭載した「841P」、社員の携帯電話の機能やサービスを、法人の管理者がWebサイト上で一括制御することができる法人専用端末「840P for Biz」を用意する。 

15色をラインアップする「840P」

 また、フルタッチ対応の3.5インチ有機ELパネルを搭載し、スタンドを装備するサムスン電子製のOMNIA VISION「940SC」、通話とメールに機能を限定した生活防水対応のNEC製端末として、子供向けのコドモバイル「740N」と大人向けの「741N」も発表した。