CEATEC JAPAN 2009、ヒノキケータイや燃料電池モデル キーワードは直感操作

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2009/10/07 12:14

 10月6日に開幕した国内最大の電機/ITの総合見本市「CEATEC JAPAN(シーテックジャパン) 2009」。携帯電話の各キャリアやメーカーは、デザインを洗練させたモデルや端末の操作性を高める技術やサービスを披露した。

ヒノキを使った端末「TOUCH WOOD」

 NTTドコモのブースでは、同社がオリンパスとシャープと共同開発した、素材にヒノキを使った端末「TOUCH WOOD(タッチ・ウッド)」を展示。ブースのスタッフは「一個一個木の色が違い、使えば色が変わっていく」と、個性的なデザインについて紹介した。展示品には、市販の携帯電話の本体に木を施したモデルのほか、より握りやすいよう形を流線型にした試作機も用意。

 デザイン面では、オリンパスの「三次元圧縮形成加工技術」により、木製の外装でありながら耐久性や耐水性を追求した。一方、シャープは端末の機構部分を手がけた。

電極を搭載した眼で操作できるイヤホン

 また、「眼で操作できるイヤホン」も展示した。本体に眼の動きを検出する電極を設置し、携帯オーディオや携帯電話の操作を手や声を使わずに行えるのが特徴。会場ではデモンストレーションを行い、例えば眼をまず右に動かして、次に左に動かせば音楽の再生ができるなど、ハンズフリー操作の便利性をアピールした。

「直感ナビ」や「投げメール」

 このほか、GPSに基づいた情報利用サービスやコミュニケーションサービスもプレゼンテーションした。「直感ナビ」と「直感検索」では、携帯電話のカメラで周囲を覗き、画面に出てくるアイコンをタッチすれば、道を探したりレストランを検索したりすることできる。また、「投げメール」では、携帯電話を送り先の方向に投げるような動作を行えば、メールの直感的な送信が可能。

ファミリーコンテンツおすすめ視聴

 KDDIのブースでは、携帯電話とテレビの連携をコンセプトにした技術「ケータイ×TV」を展示した。その中の「ファミリーコンテンツおすすめ視聴」では、テレビ画面上には映像やネット情報など、視聴中の家族全員の好みに合わせた関連情報を提示。一方、携帯電話は視聴中の家族を把握し、画面上には一人ひとりの好みに合わせた関連情報を提示する。テレビ画面上のコンテンツ選びには、携帯電話をリモコンとして使える。

燃料電池を内蔵した端末

 また、メタノールを入れることで充電できる、燃料電池を内蔵した端末を披露した。05年の試作機より、待ち受け時間320時間に必要なメタノールの量を22mmに減らし、燃料電池の着脱も可能になった。将来の商用化に向け、燃料電池のさらなる軽量・薄型化を図っていきたいという。

携帯電話でゴルフ・スウィングチェック

 富士通のブースでは、身体の立体的な動きを正確に測定できる「ヒューマンセンシング技術」を活用したサービス「携帯電話でゴルフ・スウィングチェック」をアピールした。新サービスでは、携帯電話を腰の中心にとり付けてゴルフのスウィングを行えば、動きの良し悪しが診断される。同社によると、アマチュアのゴルファーをターゲットに、近々提供する。