ライカカメラジャパンは9月10日、35mm判に比べて面積が60%近く大きいCCDを搭載したプロ向けデジタル一眼レフカメラ「ライカS2」と、APS-CサイズのCMOSセンサーを搭載したコンパクトデジタルカメラ「ライカX1」を10月以降に発売すると発表した。価格は「ライカX1」が20万円前後の見込みで、「ライカS2」は未定。

 「ライカS2」は、08年にドイツ・ケルンで開催した写真関連の見本市「フォトキナ2008」で初公開した、交換レンズ「Sレンズ」と組み合わせる「Sシステム」の製品。同社が作った35mm判に比べて面積が60%近く大きい、30×45mmで縦横比3:2のCCDを搭載したのが特徴。有効画素数は3750万で、コダックが開発した。

ライカS2

 シャープな画像を維持するために、ローパスフィルターを排除。代わりに、カメラ内部の信号処理によってモアレ発生を検知・除去する。マイクロレンズに特別な型を使うことで画像周辺部に斜めに入射する光線をとらえ、自然光を最大限に利用できるという。ISO感度は最大1250で、不十分な照明条件下でも低ノイズの画像を撮影可能。

 また、高速画像処理エンジン「MAESTRO」に制御プロセッサを加えたことで処理能力が向上。最高解像度(7500×5000ピクセル)において1.5コマ/秒の撮影が可能で、さらにカメラ内部でJPEGファイルの生成もできる。

 また、ユーザーがその時々の撮影に最適なシャッターシステムを選択できる「デュアルシャッターシステム」を採用する。シャッタースピードが最大1/4000秒、フラッシュ同調速度が1/125秒の「メタルフォーカルプレーンシャッター」に加えて、対応レンズでは将来的にカメラのメインスイッチで作動できる内蔵型のリーフシャッターが使用可能になる予定。

 コンパクトフラッシュとSDカード用のスロットを備え、設定によりRAWフォーマットの「Adobe DNG」データをコンパクトフラッシュに、JPEGをSDカードに同時に保存可能。後処理が簡素化されるとともに、撮影現場で画像をすばやく確認しやすくなった。

 外観は、耐久性のあるマグネシウム製で、しっかりとグリップできるように革シボ仕上げを施した。また、防滴仕様で雨や埃にも強い。3.0型のモニタを搭載。インターフェイスは、USB、HDMI端子などを備える。本体サイズは幅160×高さ120×奥行き80mm、バッテリーを含む重さは1410g。10月以降に発売する。

 「ライカX1」は、セミプロ仕様のデジタル一眼レフカメラなどに使用されているAPS-CサイズのCMOSセンサーを搭載するコンパクトデジタルカメラで、有効画素数は1220万画素。余裕のあるピクセルサイズにより、低ノイズ、高ダイナミックレンジ、正確な色再現が得られる。レンズは、35mmフィルムカメラ換算で36mm相当の単焦点レンズ「ライカエルマリート f2.8/24 ASPH.」を搭載する。

ライカX1

 シンプルな操作性をコンセプトに、各機能をわかりやすくレイアウト。オートフォーカスから自動露出までさまざまなオート撮影機能を利用でき、シャッターボタンを押すだけでシャープな画像を撮影できる。さらにマニュル撮影の操作性も高く、絞りとシャッタースピードはカメラの上部にあるダイアルで設定可能。ホワイトバランスやそのほかの画像パラメータと同様に、フォーカスについてもマニュアル操作が行える。

 ISO感度は最大3200。内蔵フラッシュは格納タイプで、日中シンクロとして使用できるほか、シャッターの後幕とシンクロさせることも可能。そのほか2.7インチのモニタを搭載し、周囲が明るい状況でも細部までクリアに表示。ライブビュー撮影にも対応する。

 記録媒体は、約50MBの内蔵メモリのほか、外部メモリとしてSD/SDHCカードに対応。電源はリチウムイオンバッテリー。インターフェイスはUSB、HDMI端子を備える。カラーはブラック。本体サイズは高さ59.5×幅108.7×奥行き27.1mm、重さ286g。外観はレトロなデザインで、オール金属外装。さらに合成皮革で仕上げた。2010年1月に発売予定。