Googleは8月3日、建築家やカメラマン、ミュージシャンなど、専門家や著名人が各自のお気に入りの場所を「Googleマップ」上で公開する取り組み「わたしの好きな場所」と連動し、著名人が選んだお気に入りの場所に「Googleマップ」のピン型のオブジェを設置してインターネットと現実を繋ぐプロモーションを開始。初日の8月3日には、築地本願寺の前に高さ4mのピン型オブジェが現れた。

築地本願寺の前に建つピン型のオブジェ

 「わたしの好きな場所」は、それぞれの都市に詳しい専門家や著名人200名が、各自のお気に入りの場所を「Googleマップ」上で公開する取り組みで、7月16日にスタートした。位置情報だけでなく、その場所に関するコメントや写真、動画も貼り付けることができ、それぞれの視点でお気に入りの場所をユーザーにガイドする。また、参加著名人による「わたしの好きな場所」の紹介動画をYouTubeの公式チャンネルで公開する。

「わたしの好きな場所」Webページ

 対象都市は東京と京都に加え、ニューヨーク、サンフランシスコ、ロンドン、バンコク、台北、マドリード、パリ、プラハ、モスクワ、クアラルンプール、香港。

 今回のプロモーションでは、8月3日から10日にかけて「Googleマップ」上でお気に入りの場所の位置を示すピン型のオブジェを、池袋、新宿、渋谷、恵比寿、秋葉原の駅構内に設置する。初日となる8月3日には、築地本願寺の前に高さ4mのピン型オブジェが登場し、その前で記者発表会が行われた。

根来香里・Google マーケティングマネージャー

 発表会で根来香里・Google マーケティングマネージャーは、「Googleはいつもインターネット上で活動しているが、今回はリアルでも展開する。『Googleマップ』を利用している多くの人は、場所を検索した際の目的地を示す『ピン』を終着点と思っているが、ピンの先の世界(現実のその場所)に、紹介した人の好きな場所が広がっている。ピンの先の世界について理解してほしい」と、このプロモーションの企画意図を語った。また、設置されたピン型オブジェの中央の穴を覗くと、YouTubeで公開している動画を見ることができるという。京都府内では、著名人が紹介するスポットにピンのマークが入ったちょうちんを掲げる。

左=穴を覗くと動画が見られる 右=京都に掲げるちょうちん

 同企画の参加著名人の一人で、お気に入りの場所として築地本願寺を公開している建築家の平田晃久氏は、「この企画の話を聞いた時、ピンが現実に建つとは思わなかった。インターネットと現実の世界がリンクし始める印象を受け、面白いと思い参加した。『わたしの好きな場所』を実際に見てみて、わたしが建築の視点から街を見るように、人によってまったく違うフィルターで街を見ていると思った。わたしがお気に入りの場所に選んだ築地本願寺さんは、インパクトがあるだけでなく、見るとドキドキする建築物。強く訴えかけてくるものがある。自分もこんな力のこもった建物をいつか建てたい」と、同企画に参加した理由と築地本願寺に対する思いを語った。

建築家の平田晃久氏

 築地本願寺(本願寺築地別院)参勤の平井祐善氏は、「東京にあるたくさんの神社仏閣の中から、築地本願寺を選んでくれたのはとても嬉しい。『ピンが終着点ではない』というのは我々も同じ思いで、インターネットで『ここにあるんだ』で終わってしまっては話が始まらない。大事なのは、中で仏教を伝えているということ。実際に来て、中に入っていただきたい。このプロモーションをきっかけに、築地本願寺はいつでも開かれているということを知ってほしい」と、同プロモーションに賛同した理由を述べた。

築地本願寺(本願寺築地別院)参勤の平井祐善氏

 そのほかの「わたしの好きな場所」に参加する著名人は、東京からブロガーのダニー・チュウ氏、トランジットジェネラルオフィス代表取締役の中村貞裕氏、カメラマンのMockmoon氏、森美術館館長の南條史生氏、カフェグローブ・ドットコムを企業、初代編集長の青木陽子氏など。京都からは、京都市長の門川大作氏、ミュージシャンの「くるり」、旅館「京の宿 石原」の女将・石原弘子氏、庭師の北山安夫氏、イラストレーターの中村佑介氏などが参加している。