エコポイント別薄型テレビの売れ筋は? 前年比6割増で絶好調のスタート

特集

2009/05/29 16:23

 5月15日にスタートした「エコポイント」制度。15日以降に購入した「統一省エネラベル」4つ星以上の基準を満たす「エアコン」「冷蔵庫」「地上デジタル放送対応テレビ」に対して、さまざまな商品・サービスと交換可能な「エコポイント」を付与するというもので、政府が発表した経済危機対策の1つだ。スタートから約1週間、「エコポイント」は薄型テレビ市場にどう影響しているのか、BCNランキングデータでチェックした。

スタート日の15日は前年に比べて販売台数が約2倍に



 09年4月に販売実績のあった薄型テレビのうち、5月14日現在で環境省にメーカー等から届出のあった「エコポイント」の対象製品は87.3%と、ほぼ全ての製品にあたる。


 サイズが大きいものほどポイントは高く、46V型以上なら3万6000ポイント、42、40V型なら2万3000ポイント、37V型なら1万7000ポイント、32、26V型なら1万2000ポイント、26V型未満なら7000ポイントが付与される。また、地デジ対応テレビを購入する際、古いテレビのリサイクルを併せて行う場合は、さらに3000ポイントがプラスされる。


 では、制度がスタートしてから、薄型テレビの販売台数はどう動いているのだろう。ビックカメラ有楽町店・本館1F・ビジュアルコーナー主任の矢島純一さんにお話を伺うと、制度開始前に比べて薄型テレビの売り上げは「倍増している」という。また、「通常人気の37-42V型に加えて、46V型も好調です」と話してくれた。

ビックカメラ有楽町店・本館1F・ビジュアルコーナー主任の矢島純一さん


 実際に、09年5月15日-21日の薄型テレビの販売台数・前年(曜日を合わせたため、08年5月16日-22日)同期比をみてみると、1週間全体で65.2%増加している。また、開始日の15日は平日にも関わらず、95.5%増という驚異的な伸びをみせ、その後も19日までの5日間、60%以上増という日が続いた。


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  次に、スタートから1週間の薄型テレビのポイント別(サイズ別)の販売台数・前年同期比をチェックしてみよう。一番伸びたのは、矢島さんの言うとおり46V型以上のモデルで、110.5%増。続いて、42V型、40V型のモデルが96.4%増加している。サイズが大きいモデルほど高いポイントが付くことが、大画面モデルの売り上げを伸ばしているようだ。



対象薄型テレビの売れ筋をチェック



 それでは、ポイントの対象となる薄型テレビの、4月のシリーズ別売れ筋トップ3を紹介しよう。3万6000ポイントが付く46V型以上の1位と2位には、液晶テレビの46V型がランクインした。1位はシャープの「LC-46GX5」でシェアは20.4%、2位はソニーの「KDL-46V1」で7.4%だった。3位はパナソニックのプラズマテレビ「TH-P50V1」で6.9%。大画面の50V型だ。以上の製品は全て1920×1080のフルHDパネルを採用している。

シャープの「LC-46GX5」


 2万3000ポイントの42、40V型の1位と2位は、プラズマテレビの42V型だった。1位はパナソニックの「TH-42PX80」で12.0%、2位は日立製作所の「P42-HR02」で9.8%。3位にはシャープの液晶テレビ、40V型の「LC-40AE6」が8.8%でランクインした。

パナソニックの「TH-42PX80」


 続いて、1万7000ポイントがつく37V型のトップ3は、全てシャープの液晶テレビが獲得。1位は「LC-37DS5」で23.2%、2位は「LC-37DX1」で11.9%、3位は「LC-37ES50」で10.7%だった。

 32、26V型でも、1-3位全てにシャープの液晶テレビがランクインした。サイズはどれも32V型だ。1位は「LC-32E5」で12.2%、2位は「LC-32DX1」で9.4%、3位は「LC-32DE5」で9.1%。このサイズでは1万2000ポイントをもらうことができる。

 さらに、7000ポイントの26V型未満も、1位と2位はシャープの液晶テレビだった。サイズはともに20V型で、1位は「LC-20E5」で23.9%、2位は「LC-20D50」で15.1%。3位は東芝の液晶テレビの22V型「22AV550」で7.9%。ほとんどのサイズでシャープ「AQUOS」の人気が高い結果となった。

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見切り発車の「エコポイント」制度、それでも滑り出しは好調



 1番気になるポイントと交換できる商品の詳細だが、残念ながらまだ未定。政府は、「省エネ・環境配慮に優れた商品」「全国で使える商品券・プリペイドカード(提供事業者が環境寄付を行うなど、環境配慮型のもの)」「地域振興に資するもの」を中心に選定するとしている。また、ポイントをもらうためには、購入日と購入店、購入製品の品番などがわかる「保証書」「領収書/レシート」などが必要なので、大切に保管しておこう。

 ポイントの交換商品や交換方法など、まだ決まっていないことが多いエコポイント制度。それでも、開始1週間では消費刺激策として大きな効果があったようだ。(BCN・武井美野里)


*「BCNランキング」は、全国の主要家電量販店からPOSデータを毎日収集・集計している実売データベースです。これは日本の店頭市場の約4割をカバーする規模で、パソコン本体からデジタル家電まで124品目を対象としています。

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