マイクロソフト、次期OS「Windows 7」RC版の説明会を開催

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2009/05/21 12:36

 マイクロソフトは5月20日、一般向けにダウンロードでの提供を開始している次世代OS、Windows 7のリリース候補(RC)版の機能説明会を開催した。

Windows 7のスクリーンショット

 Windows 7は同社のOS、Windows Vistaに次ぐ次世代OSで、アメリカでは09年末の発売が見込まれており、Windows Vistaと比較して、使いやすさやパフォーマンス、セキュリティ機能などの向上が図られている。今回説明会を行ったRC版は、正式リリース直前のバージョン。

 ユーザーインターフェイスの反応を向上したほか、目的のファイルやアプリケーションにアクセスしやすいように設計。画面下のWindowsタスクバーに、よく使うファイルやアプリケーションを保存でき、「2クリックで目的のファイルを呼び出すことができる」(同社)という。

「ジャンプリスト」機能

 複数のウィンドウを開いている場合は、開いているウィンドウやアプリケーションをサムネイルで確認できるほか、タスクバーから一覧を表示し、「閉じる」ボタンで終了させることも可能になった。また、よく使うファイルやフォルダを最大10項目まで自動で選別し、すぐにアクセスできるようにした「ジャンプリスト」機能も追加された。

サムネイルツールバーでマウスオーバーしたファイルだけをエアロで表示

 Windows Explorerの機能も拡張され、検索機能が向上。ローカルコンピューター、ホームネットワーク上のWindows 7をインストールした別のPC、Web上から効率的に検索できる。検索結果に含まれる各項目のプロパティのラベルが表示されるほか、検索キーワードは色付きで示される。検索結果にアクセスする前に、事前にそのファイルの内容を確認できるプレビュー機能も備える。

検索でマッチした部分は黄色く表示され、プレビューも可能

 また、タッチ操作によるポインティング、ドラッグ、移動、削除といった操作に対応する「Windows タッチ」に対応。タスクバー上のサムネイルをドラッグしてプレビューを開始したり、マルチタッチによる画像の拡大・縮小といった操作ができるほか、マルチタッチによる右クリック操作にも対応する。

 さらに、Windows XPやVistaとの互換性も高め、ソフトのインストール時には事前にシステム要件のチェックを行い、互換機能・ツールを用いてユーザーが従来使用しているソフトを使用できるようにしている。Windows XP向けのアプリで、互換性が確保できないアプリケーションについては、仮想化技術を用いてWindows 7のデスクトップから直接XPを起動して使用できるWindows XP Modeを搭載する。

RC版のシステム要件

 RC版のシステム要件は32bit版で、CPUは1GHz以上、メモリ1GB以上、16GB以上のHDD空き容量、Windows Display Driver Model(WDDM)1.0以上のドライバーで稼働するDirectX 9対応グラフィクスデバイス。64bit版の場合、メモリが2GB以上、HDD空き容量が20GB以上となる。

Windows 7のエディション

 また、Windows 7の一般向けエディションについては、機能限定版のWindows 7 Starter、主力商品となる同Home Premium、同Professionalに加え、Windows 7の機能をすべて搭載した同Ultimateの4種類が用意される予定。adpds_js('http://ds.advg.jp/adpds_deliver', 'adpds_site=bcnranking&adpds_frame=waku_111395');