台湾Acerは4月8日、中国・北京においてグローバル・プレス・カンファレンスを開催し、今後のマルチブランド戦略とともに、発表予定の新製品を公開した。

J.T.Wang AcerグループCEO


 冒頭、J.T.Wang・AcerグループCEOは、現在のPC市場の概況を「ノートPCにおいてはネットブックの牽引があり2ケタの成長を維持しているとする一方、デスクトップPCではおよそ15-20%のマイナス成長にある」とし、「個人や中小企業というセグメントでは適度な成長が続いており、新興国市場においてもここ半年のマイナス成長を乗り越え、前向きな兆しが見え始めてきた」との見方を示した。


 その上で「今後は3年間で2つの戦略的ムーブメントを実行する」として、Gateway/eMachinesブランドを含めたマルチブランド戦略と、新型Aspireシリーズの投入を挙げ「世界的不況が叫ばれているが、この2つの戦略をもとに、エイサーはITプロダクトマーケットにおいて大いなる勝者となる」と自信をみせた。


Aspire REVO


 その後、会場での製品タッチアンドトライにおいては、GatewayやeMachinesブランドの製品も含め、09年第三四半期に投入する予定の製品を一同に公開した。そのうち、日本での発売が検討されている製品が、デスクトップPCとして初めて「IONプラットフォーム」を採用した超小型デスクトップPC「AspireRevo」と、スペックやその他の詳細は未公開ではあるが、10.1型ディスプレイを搭載した新たな「Aspire one」の2モデル。


Aspire REVO、接続イメージ


 「AspireRevo」が採用するIONプラットフォームは、インテルのAtomプロセッサとNVIDIAのGeForce 9400M Gチップセットを組み合わせたもの。グラフィック処理能力が高く、通常の低価格デスクトップPCと比較して10倍の速度を実現するという。本体は非常にコンパクトで、正確なサイズは不明だが容積は1リットルとされ、ディスプレイ背部に格納することも可能。主な仕様として、CPUがインテル Atom 230/330で、メモリは最大4GB、内蔵記憶装置はHDD/SSDを選択できる。インターフェイスにはHDMI端子を備え、無線LANはIEEE 802.11b/g/nに対応する。


 なお、日本投入予定の新型「Aspire one」と「AspireRevo」については、早ければ今月中に国内で発表会を開催する予定だという。


 また、戦略的重要度の高い製品として発表されたのが、軽量性と長時間駆動を両立した新型ノートPC「Aspire Timeline」。アスペクト比16:9で、解像度1366×768ピクセルのハイビジョン液晶を搭載。ディスプレイサイズは13.3インチ、14インチ、15.6インチの3モデルを用意する。


Aspire Timeline


 およそ24mmという本体の薄さに加え、13.3インチモデルで1.6kg、15.6モデルでも2.4kgという軽さが特徴。加えて「我々のユーザー調査においては、ノートPCでも6時間以上のバッテリー駆動を望む声が圧倒的に多かった」(Acer,Inc.のCampbell Kan氏)ことから、8時間以上の長時間駆動を可能にしたという。同氏はまた、このデザインと性能を兼ね備えた製品が、14インチモデルで「799ドルという標準的な価格で購入できることも重要」とコメントした。


 また、マルチタッチに対応したタッチパッドを備え、2本の指を使用しての拡大/縮小、ページフリップなどの操作が可能。「Aspire Timeline」14インチモデルの主な仕様は、明らかになっているもので、CPUがインテル SU9400(1.4GHz)、2GBメモリを搭載し、連続駆動時間が9時間11分。


(左から)カンファレンスに出席したOliver Ahrens・Acer副社長、Campbell Kanバイスプレジデント、J.T Wang CEO、Gianpiero Morbelloバイスプレジデント