毎日持ち歩くなら軽さ基準で、1kg未満の軽量ノートPC売れ筋ランキング

特集

2009/03/09 19:40

 ノートPCをかばんに入れて持ち歩く人にとって、軽さは見逃せない選択基準の一つ。今回は、ノートPCの軽さに焦点を当ててみたい。最近では、600g前後の超軽量なノートPCが登場するなど、1kgを切る製品も増えてきている。

 そこで今回は、09年2月の「BCNランキング」で、重量1kg未満のノートPCの販売台数ランキングをみていこう。なお、カラーバリエーションは合算した。

 1位は、ソニーの「VAIO type P 70H」で、販売台数シェアは30.6%を占めた。画面サイズは8.0型で、本体は、長形3号封筒と同じくらいの横長サイズ。重さは630gと1kgを大幅に下回る。1kg未満のノートPCは、900g前後の製品がほとんどなので、630gはダントツの軽さだ。HDD容量は60GB、バッテリー駆動時間は4.5時間。ワンセグも観られる。店頭モデルはホワイト、ガーネットレッド、ペリドットグリーンの3色。ブラックは直販限定で販売している。

ソニー「VAIO type P」

 2位は、ASUSの「EeePC 900」でシェアは14.1%。画面サイズは8.9型、重さは990g。記憶装置には、容量16GBのSDDを採用している。SSDは、フラッシュメモリを用いた記憶装置で、衝撃に強く、軽量というメリットがある。PCの起動もHDDより早い。一方、容量を大きくすると、HDDを搭載した製品よりも高価になってしまうというデメリットもある。バッテリー駆動時間は4.3時間。カラーは、シャイニーホワイトとシャイニーブラックがある。

ASUS「EeePC 900」

 3位は、同じくASUSで8GBのSSDを搭載した「EeePC 701-SD」。シェアは13.0%を占めた。画面サイズは7型、重さは910g。バッテリー駆動時間は3.7時間。カラーは、パールホワイトとブラックがある。

ASUS「EeePC 701-SD」

 4-5位には工人舎が入った。4位は、ワンセグチューナーを搭載した「SH6KL08A」で、シェアは3.8%。重さは960g。5位はワンセグチューナー非搭載のスタンダードモデル「SA5KL08A」で、シェアは3.5%。重さは950g。両機種とも画面サイズは7型、HDD容量は80GB。そのほか、同社のノートPCは、タッチパネル操作に対応している製品が多いが、これら2機種は対応していない。

工人舎「SA5KL08A」

 「1kg未満のノートPC」販売台数ランキングの上位5モデルは、結果的に、機能や価格を抑えた「ミニノートPC」が占めたが、「ミニノートPC」のすべてが1kgを切るわけではない。例えば、「ミニノートPC」として人気の日本エイサー「Aspire one」シリーズは、いずれも1kgを超えている。一方、画面サイズ10.4型のパナソニック「Let's note LIGHT R8」シリーズは重さ930g、12.1型の東芝「dynabook SS RX2」は860gなど、B5サイズのノートPCでも軽量なものもある。

東芝「dynabook RX2」

 ちなみに、09年2月に1台以上売れたノートPCのなかで、最も軽かった製品は富士通「FMV-BIBLO LOOX U」だった。B6手帳サイズほどの超小型タイプで、重さは570g。

富士通「FMV-BIBLO LOOX U/C40、C30」

 軽さを追求するなら、600g前後のソニー「VAIO type P」や富士通の「FMV-BIBLO LOOX U」、860gの東芝「dynabook SS RX2」を手にしてみると、その軽さをより実感できるだろう。(BCN・田沢理恵)


*「BCNランキング」は、全国の主要家電量販店からPOSデータを毎日収集・集計している実売データベースです。これは日本の店頭市場の約4割をカバーする規模で、パソコン本体からデジタル家電まで123品目を対象としています。