「100年に1度の経済危機」と聞くと、生活防衛を意識して財布の紐は固くなる。この年末に薄型テレビを買おうと考えていた人にとっては、悩ましいところだろう。しかし薄型テレビは、画質や機能が向上しながらも、価格は下がってきているので、購入のチャンスでもある。特に値下がり幅が大きい大画面サイズは狙い目だ。

52V型は前年比16.4%下落、65V型は昨年に比べ約9万円も下落



 「BCNランキング」で集計した今年11月の薄型テレビの税別平均単価は、32V型以上の主要サイズで前年同月比15%前後下落している。


 最も下落率が高いのは52V型で16.4%。昨年の11月に比べ6万4000円も値下がりし、平均単価は32万9000円。そのほか、65V型の下落率は13.6%で、8万9000円も下がり、平均単価は56万7000円になっている。

 売れ筋サイズ32V型の価格は10万2000円で、前年同月比14.1%下落。1万6000円値下がりした。1インチあたりの単価はもはや3100円だ。42V型も下落率は32V型と同じ14.1%。今年11月の価格は18万7000円で、前年同月に比べ3万1000円も安くなり、ついに20万円を切った。1インチあたりの単価は4000円台に入った。


 大画面に割安感が出てきているというものの、需要の中心は中小型というのが現状。薄型テレビ市場全体で1番売れているサイズは32V型で、11月の販売台数では30.1%を占めている。次に37V型が15.0%、20V型が14.5%と続く。一方、大画面サイズの構成比は、40V型が5.9%、42V型が9.0%、46V型が4.9%を占め、52V型は1.2%、65V型は0.2%程度だ。

 ただ、大画面の需要は前年よりも拡大傾向にある。11月の販売台数伸び率をみると、40-52V型は前年同月比46.0%増と、大幅な伸びを示しており、32-37型の伸び率25.9%よりも高い。

 単価の高い大画面テレビの価格下落は、世界的な景気減速を背景に、メーカーにとって大きな打撃となる。しかし、年末年始を大画面テレビを観ながら過ごしたいと考える消費者にとっては、購入のチャンスだ。(BCN・田沢理恵)


*「BCNランキング」は、全国の主要家電量販店からPOSデータを毎日収集・集計している実売データベースです。これは日本の店頭市場の約4割をカバーする規模で、パソコン本体からデジタル家電まで123品目を対象としています。