もうすぐボーナスの時期。PCを買い替えようと思っている人も多いのでは? 今年注目を浴びたのは、なんといっても画面サイズが10.2インチ以下の低価格なミニノートPCだった。しかし、ミニノートPCはスピードがやや遅かったり、メモリやHDD容量が小さかったりするモデルが多く、メインPCとして使うには少々物足りない。ボーナスでは、機能が充実したメインPCとなりうるモデルを選びたいところ。そこで今回は、ミニノートPCより上のクラスのノートPCの特徴を、平均単価の価格帯別にまとめてみた。

価格は抑え目でも基本機能は充実、12-14万円のモデル


 

 メインPCというとデスクトップPCを思い浮かべがちだが、10月のPCのタイプ別販売台数シェアを見ると、ノートPCが78.4%、デスクトップPCが21.6%と、ノートPCがデスクトップPCを大きく上回っている。ノートPCをメインPCとして使っている人もかなり多いはずだ。では、どの辺りの価格帯の製品が売れているのだろう? 10月の10.2インチを超えるノートPCの税別平均価格別の販売台数シェアを見ると、1番売れている価格帯は12-14万円で31.6%だった。

 なかでも08年8月以降に発売したモデルで人気が高いのは、NECの「LL750/RG」、ソニーの「VGN-CS50B/W」、東芝の「PATX66GLP」、富士通の「FMVNFB70」など。今回はランキング上位から各社1シリーズずつを取り上げる。すべての機種が、CPUはインテルのCore 2 Duoで2GBのメモリを搭載しており、動画の再生などマシンパワーが必要なこともできる。今や「デュアルコア」搭載モデルもこの価格帯で手に入れることができるのだ。

 

左=LL750/RG 右=PATX66GLP

 

 次に注目したいのはHDD容量。1年前、この価格帯のモデルのHDD容量は120GBが主流だった。しかし、今回取り上げたNECの「LL750/RG」と富士通の「FMVNFB70」は250GB、東芝の「PATX66GLP」は320GBと、かなり容量が増えている。今や一家に一台はデジタルカメラやデジタルビデオカメラがある時代。このくらいの容量があれば、PCに写真や動画を保存する用途にも十分対応できる。

 

左=FMVNFB70(ルビーレッドモデル)  右=VGN-CS50B/W


 また、TVなどに接続して動画や写真を大画面で楽しめるHDMI端子を備えるモデルも多い。この中では、富士通の「FMVNFB70」と東芝の「PATX66GLP」が搭載している。


 1年前のこの価格帯のモデルは、CPUは「シングルコア」で、メモリは1GB、HDDは120GB程度だった。それに比べるとこの1年でかなりスペックが向上している。


映像機能を追及するなら高価格なモデルはいかが?


 

左=PQF5086GLR 右=FMVNFB75D

 では、さらに上のクラスのPCはどんなものがあるのだろう。例えば、平均価格16-18万円のクラスになると、地上デジタルチューナーを搭載するモデルが登場する。東芝の「PQF5086GLR」や富士通の「FMVNFB75D」などは、基本的な機能は12-14万円のモデルと同じだが、地デジチューナーを1基搭載している。予算を少しアップすれば、PCで地上デジタル放送を楽しむことができるわけだ。

 

左=VGN-FW71DB/W  右=MB470J/A


 さらに18-20万円になると、BDドライブを搭載するモデルが登場する。この価格帯で1番売れているソニーの「VGN-FW71DB/W」は、地デジチューナーを2基搭載しており、2番組同時録画ができる。また、BDドライブを備えているので、HDDに録画した地上デジタル放送の番組をBDに書き込むことも可能。HDD容量は320GBで、ディスプレイサイズは16.4型ワイドと大きめだ。


 20万円以上になると、高性能なグラフィックボードを搭載するモデルが目立つ。この価格帯で1番売れているアップルの「MacBook Pro(MB470J/A)」は、グラフィックボードにNVIDIA GeForce 9600M GTを搭載し、3Dゲームもサクサクと美しく表示できる。映像機能を追及していくと、高性能なCPUやグラフィックボードが必要になるため、価格も高くなっていく。


 こうしてみると、価格帯でできることがかなり違ってくることがわかる。「Webサイトの閲覧などの基本的なことや写真を保存したい」「PCで地上デジタル放送が見たい」「ゲームをキレイな表示でサクサク楽しみたい」など、用途と価格を見比べて後悔しないPC選びをしたい。(BCN・武井美野里)



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