今年最大のスポーツイベント、北京五輪の開催が間近に迫ってきた。各競技で繰り広げられる日本代表選手の熱い戦いをハイビジョンの高精細な映像や大画面で楽しもうと、薄型テレビの購入を考えている人も多いだろう。そこで、6月の「BCNランキング」で、画面サイズ別の売れ筋を紹介しよう。

●一番の売れ筋画面サイズは32V型で29%

 薄型テレビは20V型クラス以下の中・小型と、30V型クラス以上の大型に、大きく分けられるが、アスリートたちの戦いを迫力と臨場感ある映像で楽しみたいなら、やはり大型モデル。その中で一番売れているのは32V型だ。「BCNランキング」の画面サイズ別の販売台数シェアでも29.1%でトップ。また30V型台では37V型も人気で、16%で3番目に売れている。

 では、32V型の販売台数シェアでトップ5の製品を見てみよう。1位はシャープの液晶テレビ「AQUOS(アクオス)」の「LC-32D30」で、31.6%を獲得した。「Dシリーズ」と呼ばれるデザインとカラーを重視したモデルで表示画素数が平1366×垂直768画素。ブラック、ホワイト、レッド、ベージュ、グリーンのカラーバリエーションを展開している。


 2位はソニーの液晶テレビ「BRAVIA(ブラビア)」の「KDL-32J1」で9.8%。表示画素数は水平1366×垂直768画素で、アナログ放送の映像も高画質化して表示する画像処理回路「ブラビアエンジン」の最新版「ブラビアエンジン2」を搭載。映像の色を鮮やかに映し出し、被写体の質感なども精細に表示する。

 3位は9.1%で、松下電器産業の液晶テレビ「VIERA(ビエラ)」の「TH-32LX80」が入った。広視野角が特徴の液晶パネル「IPSαパネル」を採用しており、表示画素数は水平1366×垂直768画素。映像の場面ごとでバックライトの明るさと、映像のデジタル信号を制御する機能を組み合わせることで、10000:1相当のコントラストを実現。映像を鮮明に表示できる。

 32V型のメーカー別販売台数シェアはシャープが50%以上を獲得し圧倒的な強さ。2位は18.6%でソニー、3位には12.6%で松下が続いている。


●平均単価は37V型は横ばい、32Vでは上昇傾向

 37V型のトップ5も紹介しよう。こちらも1位はシャープのAQUOSで、「LC-37DS3」がシェア29%を獲得している。


 トップ5のうち、液晶テレビが4つを占めるが、そのなかで、松下のプラズマテレビ「VIERA」の「TH-37PX80」が9.5%で3位に入った。「TH-37PX80」は、表示画素数は水平1024×垂直720画素で、コントラストは15000:1以上で省電力も追求した機種だ。

 37V型のメーカー別では、こちらもシャープがトップ。57.9%を獲得し6割に迫る勢いだ。2位は松下で17.8%、日立製作所は13.1%で3位になった。


 価格はどうだろう。32、37V型の薄型テレビは多くのメーカーが製品を出しており、価格競争が激しい製品だ。6月の「BCNランキング」では、32V型の税別平均単価が約11万円、37V型は約15万円。37V型は今年1月からほぼ横ばい状態だが、32V型は5000円ほど価格が上昇している。

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●より大きな画面を求め40V型クラスを購入する人も

 32、37V型が人気の薄型テレビだが、より大きな画面でテレビを楽しみたいという人も増えている。実際、店頭でも「40V型クラスを買い求める人も多い」(都内大手家電量販店店員)という。これから薄型テレビを買う人のなかには、このクラスの購入を考えている人もいるだろう。

 「40V型クラス」は40、42、46の画面サイズがあり、メーカーによって販売しているサイズが微妙に異なる。そこで40V型台をひとまとめにした販売台数シェアのトップ5も紹介しよう。


 1位はシェア10.8%でシャープのAQUOS「Dシリーズ」の42V型モデル「LC-42DS3」。2-3位はソニーのBRAVIAで、倍速表示機能搭載でスポーツ鑑賞向けの「V1シリーズ」と、デザインや薄さを追求した「F1シリーズ」の40V型モデルが入った。

 プラズマは唯一、日立製作所のプラズマテレビ「Wooo(ウー)」の42V型モデル「P42-HR02」が6.4%で4位に入っている。40V型クラスは少し前まではプラズマが強かったが、液晶メーカー各社が同クラスのラインアップ拡充を図ったことで、40V型クラスでも液晶テレビの人気が高まっているようだ。


 メーカー別の販売台数シェアでは、シャープとソニーが6月に32%を獲得し、拮抗している。背景には「シャープもソニーも機能・価格を軸にした品揃えが幅広い」(都内大手家電量販店店員)こともあるようだ。プラズマメーカーでは松下が唯一、2ケタのシェアを保持しているが、シャープ、ソニーの液晶メーカー2強の影響でシェアは下降傾向だ。(BCN・米山淳)


*「BCNランキング」は、全国の主要家電量販店からPOSデータを毎日収集・集計している実売データベースです。これは日本の店頭市場の約4割をカバーする規模で、パソコン本体からデジタル家電まで121品目を対象としています。