200万画素クラスの高画質なWebカメラが店頭を賑わしている。販売台数ではまだ1割に満たないが、販売金額では2割を超えてきた。200万画素モデルデモ機を設置してその映像の美しさをアピールする大手家電量販店もあり、普及の兆しだ。「BCNランキング」でWebカメラのトレンドをチェックした。

●200万画素モデルが金額ベースでシェア2割 ロジクールとSkypeが提携


 現在、200万画素クラスのWebカメラで最も売れているのがロジクールの「QCAM-200シリーズ」だ。インターネットを利用した無料電話サービス・Skypeと提携し、07年末から提供する新機能「High Quality Video(高品質ビデオ)」が利用できる唯一の製品。最新バージョンのSkype 3.6 for Windowsと同シリーズを使えば、従来のテレビ電話では実現できなかった明るくクッキリとした映像が楽しめる。Skypeとの連携についてロジクール広報は「インターネット環境が整うのに伴いPCのスペックも向上してきたことが背景にある」としたうえで、「Skypeのワールドワイドなスケールメリットも考慮した」としている。


 実は07年7月まで200万画素モデルをほぼ独占していたのはマイクロソフトだった。しかし、07年8月以降ロジクールがシェアを拡大、現在は約9割を占めている。2月の画素数別販売台数シェアは7.8%。販売金額シェアでは07年8月から増加し、2月には20.6%に達した。


 2月の機種別販売台数シェアトップ10では、200万画素モデルが7、8、10位にランクインした。シェア1.9%で7位の「QCAM-200R」は、動く対象を自動的に追尾し、フレームの中央に顔がくるよう調節する機能を備える。8位はシェア1.8%でヘッドセット付きの「QCAM-200S-HS」。視野角が広く人数が複数でもフレームに収まる。いずれもカールツァイス製のレンズを搭載し、ノイズを抑えた鮮明な映像を映し出す。

●台数ベースではバッファロー、金額ベースではロジクールがトップ


 200万画素モデルは「これから」が旬のモデル。一方、台数ベースで約7割と現在市場で最も人気が高いのは30万画素クラスのお手軽モデルだ。次が130万画素クラスで約2割、といった構図だ。2月売れ筋トップ10をみると、1位はバッファローコクヨサプライの30万画素モデル「BWC30L01SVA」で、シェア23.8%。07年9月から1位をキープし、法人向けとしても人気を集めているようだ。


 メーカーの販売台数シェア推移は、07年8月以降ロジクールとバッファローコクヨサプライの2社がトップを争っていた。しかし、07年12月にバッファローが1位を奪還し、現在約4割を占める。2位のロジクールは20%台半ば。3位以下はエレコムが15%前後、サンワサプライとマイクロソフトが一桁台で推移している状況だ。

 一方、販売金額シェアに目を向けると、ロジクールが圧勝。1年以上前から継続して3-4割程度を維持している。2位のバッファローは3位のエレコムとともに10%台後半で推移。ロジクールの税別の平均価格は5000円程度と高価なのに比べ、バッファローは2000円程度とやや手頃。ロジクールは金額勝負で、バッファローは台数勝負と、正反対のスタイルが印象的だ。

 Webカメラは基本的にどの製品を選んでも、Skype、Windows Live メッセンジャー、Yahoo!メッセンジャーなど無料電話サービスの種類を問わず利用できる。「動画共有サイト『YouTube』に簡単に映像をアップロードできる機能を既に提供するほか、エフェクトのバリエーションを増やすなど、テレビ電話に留まらない多様な楽しみ方を提案したい」(ロジクール)とする動きもあり、Webカメラの活用方法はこれからますます広がりそうだ。(BCN・井上真希子)


*「BCNランキング」は、全国の主要家電量販店からPOSデータを毎日収集・集計しているPOSデータベースです。これは日本の店頭市場の約4割をカバーする規模で、パソコン本体からデジタル家電まで119品目を対象としています。