日立アプライアンス、栃木工場を公開、環境に配慮したモノ作りアピール
白物家電を手がける日立製作所のグループ会社、日立アプライアンスは3月24日、冷蔵庫やエアコンなどを生産する栃木事業所のマスコミ向け見学会を開催、環境配慮型の製品と工場のエコロジーへの取り組みをアピールした。公開したのは冷蔵庫やエアコンの製造ラインの一部。さらに、隣接する日立などが出資する家電のリサイクル会社、関東エコリサイクルの処理ラインも紹介した。
冷蔵庫では450、600リットルの中・大型タイプの製品を製造する第6工場のラインを公開した。この工場では冷蔵庫の内側・外側のきょう体の製造から出荷のための荷造りまでを一貫して行っている。製造工程では、まず独自の外側きょう体方式の「門形構造」の型抜きと成型のラインを解説した。「門形構造」は日立が独自に採用するきょう体の方式で一枚の鋼板をコの字型に成型し、天井と側面を一体にしたもの。組み合わせタイプのものよりも強度が高く、板の厚さも均一にできるため、材料をムダに使わなくて済むという。
次に、1人の担当者がユニット単位の部品を組み立てる「セル方式」の組み立て工程。同社の高付加価値モデルに搭載する「真空チルド」の組み立ての様子を紹介した。「真空チルド」は冷蔵室部分に設けられた引き出しで、約0.7気圧の真空状態を作り出すことで、食品の酸化や変色、変質を防ぐ機能。約50点の部品を1人で取り付ける。
一方エアコンは、業務・家庭用のヒートポンプ給湯機も併せて製造している第5工場を紹介。南北100m、東西312mの大きさで、エアコンの部品生産から荷造りまでを一貫して行っている。
最後に関東エコリサイクルでは、冷蔵庫やエアコン、ブラウン管テレビの分解、粉砕、部品分別などの処理ラインに案内。冷蔵庫の部品を取り外す「前処理分解」と呼ばれるリサイクル処理を紹介した。工程ではコンプレッサーや金属、プラスチック、ゴム部品などを取り外す様子を説明。同じくエアコンでも部品を分解して分別処理する工程を紹介した。
日立アプライアンス・栃木事業所は1945年1月に創立。敷地面積96万6000平方メートル、従業員は約1800人。冷蔵庫、ルームエアコン、圧縮機、ヒートポンプ給湯機を生産している。46年に冷蔵庫の生産を開始。52年には国内初のルームエアコンを開発。02年にエアコンの累計生産が2000万台、03年には冷蔵庫の累計生産が3000万台を達成した。生産設備などの省エネルギー化を進める一方、工場排水の継続的な改善や地下水汲み上げの削減を推進する。
現在、環境に配慮した製品の製造に力を入れている。冷蔵庫では、主力は容量が600リットルクラスの大型モデルだが、冷凍室を中央に置き、冷蔵・冷凍の効率を良くしたり、コンパクトで電力消費の少ない高出力コンプレッサーを採用することで省エネを追求している。また、保存室を真空にすることで食品の劣化を防ぐ「真空チルド」も搭載。「食品の保存性を高めることでムダな食材の廃棄を防ぎ、環境に貢献できる」(日立アプライアンス)としている。
関東エコリサイクルは、日立アプライアンスや日立キャピタル、三菱電機、ソニー、シャープなどが出資する家電のリサイクル会社。設立は99年で、資本金は3億6000万円。日立アプライアンスの栃木事業所内に位置し、冷蔵庫、エアコン、洗濯機、テレビのリサイクル処理を手がける。
冷蔵庫では450、600リットルの中・大型タイプの製品を製造する第6工場のラインを公開した。この工場では冷蔵庫の内側・外側のきょう体の製造から出荷のための荷造りまでを一貫して行っている。製造工程では、まず独自の外側きょう体方式の「門形構造」の型抜きと成型のラインを解説した。「門形構造」は日立が独自に採用するきょう体の方式で一枚の鋼板をコの字型に成型し、天井と側面を一体にしたもの。組み合わせタイプのものよりも強度が高く、板の厚さも均一にできるため、材料をムダに使わなくて済むという。
次に、1人の担当者がユニット単位の部品を組み立てる「セル方式」の組み立て工程。同社の高付加価値モデルに搭載する「真空チルド」の組み立ての様子を紹介した。「真空チルド」は冷蔵室部分に設けられた引き出しで、約0.7気圧の真空状態を作り出すことで、食品の酸化や変色、変質を防ぐ機能。約50点の部品を1人で取り付ける。
一方エアコンは、業務・家庭用のヒートポンプ給湯機も併せて製造している第5工場を紹介。南北100m、東西312mの大きさで、エアコンの部品生産から荷造りまでを一貫して行っている。
最後に関東エコリサイクルでは、冷蔵庫やエアコン、ブラウン管テレビの分解、粉砕、部品分別などの処理ラインに案内。冷蔵庫の部品を取り外す「前処理分解」と呼ばれるリサイクル処理を紹介した。工程ではコンプレッサーや金属、プラスチック、ゴム部品などを取り外す様子を説明。同じくエアコンでも部品を分解して分別処理する工程を紹介した。
日立アプライアンス・栃木事業所は1945年1月に創立。敷地面積96万6000平方メートル、従業員は約1800人。冷蔵庫、ルームエアコン、圧縮機、ヒートポンプ給湯機を生産している。46年に冷蔵庫の生産を開始。52年には国内初のルームエアコンを開発。02年にエアコンの累計生産が2000万台、03年には冷蔵庫の累計生産が3000万台を達成した。生産設備などの省エネルギー化を進める一方、工場排水の継続的な改善や地下水汲み上げの削減を推進する。
現在、環境に配慮した製品の製造に力を入れている。冷蔵庫では、主力は容量が600リットルクラスの大型モデルだが、冷凍室を中央に置き、冷蔵・冷凍の効率を良くしたり、コンパクトで電力消費の少ない高出力コンプレッサーを採用することで省エネを追求している。また、保存室を真空にすることで食品の劣化を防ぐ「真空チルド」も搭載。「食品の保存性を高めることでムダな食材の廃棄を防ぎ、環境に貢献できる」(日立アプライアンス)としている。
関東エコリサイクルは、日立アプライアンスや日立キャピタル、三菱電機、ソニー、シャープなどが出資する家電のリサイクル会社。設立は99年で、資本金は3億6000万円。日立アプライアンスの栃木事業所内に位置し、冷蔵庫、エアコン、洗濯機、テレビのリサイクル処理を手がける。