500GBの外付けHDDが急増、この1年で1万円以上も値下がりし一層手軽に

特集

2008/02/19 00:47

 外付けHDDは500GBが主流になってきた。この1年での容量拡大は著しく、これまで主流だった250GBや320GBに取って代わる勢いだ。またメーカーシェアでは、年末にバッファローが1位を獲得し、長い間トップを守っていたアイ・オー・データ機器を抜いた。「BCNランキング」で外付けHDDの最新動向をまとめた。

●500GBモデルがおよそ3割に、平均価格は1年間で1万1000円下落

 これまで、外付けHDDの売れ筋の容量は250GBと320GB。それぞれが20%以上を占めていた。ところが、この1年間の容量別販売台数シェアの推移を見ると、当初1割にも満たなかった500GBモデルが徐々に増え、07年12月には30%程度まで上昇。320BGモデルに僅差で迫っている。逆に250GBモデルはかなり減っており、直近では5%程度までになった。



 興味深いのは税別の平均価格の動き。500GBモデルはこの1年で大きく値段を下げた。07年2月の2万7406円から08年1月には1万6056円と1万円以上も値下がりしている。こうした低価格化を背景に、500GBモデルへのシフトが始まっているようだ。

●バッファローが年末にトップ 市場の8割を2強が独占


 実際、1月の機種別販売台数トップ10では、500GBモデルが1、4、9位にランクインした。1位はバッファローの「HD-CS500U2」でシェア15.6%。実効転送速度を向上する「TurboUSB」機能を搭載するのが特徴だ。4位に入ったアイ・オー・データ機器の「HDC-U500」はシェア9.4%。東芝の液晶テレビ「REGZA Z3500シリーズ」とつなげば、ハイビジョン映像を録画できる。


 メーカー別の販売台数シェアは、バッファローとアイ・オー・データ機器の2社が市場の約8割を占める。07年はアイ・オー・データ機器がトップをほぼ維持してきたが、07年12月以降、バッファローが追い抜いて1位に躍り出た。3位はロジテックが10%程度で推移し、07年夏以降は一桁までシェアを下げた。上位2社の接戦はますます激しくなりそうだ。(BCN・井上真希子)



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