動画対応の携帯オーディオ、製品選びの注意点は?

特集

2007/12/11 17:00

 携帯オーディオは記録媒体の容量増加やディスプレイの大画面・カラー化が進んだことで動画再生に対応する機種が増えている。動画対応の携帯オーディオは音楽と同様に、ミュージックビデオや映画などを外で手軽に見ることができるのがメリットだ。ワンセグ受信や無線LAN機能を搭載した機種も登場している。ここでは動画対応の携帯オーディオについて、製品選びの注意点と最新機種を紹介していこう。

●対応する動画ファイル形式は必ず確認

 最初に注意すべきなのは、動画対応の携帯オーディオだからといって動画ファイルをすべて再生できるわけではないということだ。なぜなら機種によって、再生できるファイル形式や利用できる動画配信サイトが違っているからだ。だから、自分が購入を考えている機種がどんな動画ファイルを再生できるか、どんな配信サイトに対応しているか必ず確認しよう。

 動画再生対応の携帯オーディオ動画では、ワンセグの視聴や無線LAN機能を搭載する機種機能もある。もし、動画を見るだけでなく、そうした機能も使いたいと考えているのであれば、そうした機能が搭載しているかもチェックしておこう。

 そうすれば、購入したあとに、「好きなアーティストのビデオクリップが見ることができない……」「ワンセグが見たかったのに……」と後悔しなくて済むだろう。では、動画再生に対応する携帯オーディオはどんな種類があるのかメーカー別に紹介していこう。

●「iTunes Store」はミュージックビデオが充実

 携帯オーディオで圧倒的な人気を誇るアップルの「iPod」は、「iPod nano」「iPod classic」「iPod touch」が動画再生に対応する。動画は、MPEG-4、AVC/H.264ファイル形式が再生可能だ。

 「iPod nano」は動画対応モデルの中では、高さ69.8×幅52.3×奥行き6.5mm、そのコンパクトなサイズが魅力だ。ディスプレイは小さいが、どこでも手軽に動画を楽しむにはちょうどいい大きさだ。



 記録媒体の容量は「iPod classic」が一番多い。80GBと160GBのHDDを搭載した大容量モデルを揃える。160GBモデルなら最大7時間の連続再生と、最大で約200時間の動画が保存できる。「iPod touch」は無線LAN通信に対応するほか、動画配信サイト「YouTube」専用のプレーヤーを搭載する。3.5インチの大画面液晶で動画が楽しめる。


 「iPod」に対応する代表的な動画配信サイトは「iTunes Store」。最新J-POPから洋楽ヒットソングまで、大量のミュージックビデオクリップが揃う。また、「ピクサー・アニメーション・スタジオ」が制作したショートフィルムも購入できる。


●機種ごとで特徴がある「ウォークマン

 ソニーの「ウォークマン」では、「Aシリーズ」と「Sシリーズ」が動画再生に対応する。再生可能な動画ファイルは、MPEG-4、AVC/H.264だ。

 ワンセグの視聴や番組録画に対応した「NW-A910」シリーズは、2.4型の液晶画面を搭載。ディスプレイはタテ・ヨコの表示切替ができる。電子番組表(EPG)機能を搭載しており、番組予約も簡単だ。16GBのフラッシュメモリを内蔵した「NW-A919」の場合、ワンセグ放送を約100時間録画できる。


 「NW-A808」は、動画編集ソフト「Image Converter 3」が付属する。ソフトを使えば、自分で撮影したビデオやPCで録画した番組をMPEG-4やAVC/H.264形式に変換して、ウォークマンで視聴できる。「NW-S718F」は、ディスプレイのサイズが1.8型と少し小さくなるが、「ノイズキャンセリング」機能を搭載しており、周囲の雑音に邪魔されず映像も音楽も堪能できる。


 ウォークマンは、著作権保護(DRM)が施された動画ファイルは再生できない。動画配信サイトでダウンロードするときは、著作権保護が施されてるかを確認する必要がある。

 ウォークマン向けの配信サイトの代表的なものは、ソネットエンタテイメントの「P-TV for WALKMAN」とソニースタイルの「みんなのビデオ屋さん」。「P-TV for WALKMAN」では、映画の予告編やスポーツムービーなどをすべて無料でダウンロード可能。「みんなのビデオ屋さん」は、有料配信サイトで名作映画やお笑い、アイドルの映像などバラエティに富んだ映像コンテンツが購入できる。


●「gigabeat」は対応の動画配信サイトが豊富

 東芝の動画対応モデルは「gigabeat Vシリーズ」と「Tシリーズ」。特に「Vシリーズ」は横型の大画面液晶を採用しており、動画視聴を意識したデザインに仕上げている。ワンセグの受信も可能だ。

 「V801」は80GBの内蔵HDDに、最大で約390時間のワンセグが録画できる。「V41」は独自技術「トギレナイザー」を採用し、電波の弱い場所でも安定してワンセグが楽しめる。「T401」は無線LAN搭載モデル。外出先でも自由にコンテンツをダウンロードできる。


 「gigabeat」は、Windowsの一般的な動画ファイル形式であるWMVフォーマットを動画再生ファイルとして採用。著作権保護技術「Windows Media DRM 10」にも対応するので、著作権保護の施された音楽ビデオクリップなども再生できる。

 代表的な動画配信サイトは、「Listen Japan」や「mora win」といった、18の音楽配信サイトと6つの動画配信サイトに対応する。


●記録媒体と容量は持ち歩くデータの量で選ぼう

 最後に忘れてはいけないのが動画ファイルは音楽ファイルに比べ格段にファイルサイズが大きくなるということだ。そのため、音楽だけでなく、ビデオもたくさん持ち歩きたいというのであれば記録媒体の容量が多いHDDの機種を選ぶ必要がある。ただし、大容量のHDDタイプの機種は価格も高く、本体サイズも少し大きくなる。

 一方、音楽がメインで動画は手軽に楽しみたいというのであればフラッシュメモリタイプの機種で十分だろう。自分が動画をどのくらいの頻度で見るかを前提に、音楽ファイルの量との兼ね合いやワンセグなどの付加機能の利用、予算を考えて、自分にピッタリの1台を選ぼう。

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